【桜姫華伝】〔種村有菜さん〕第三十九話「百合のように舞って」(りぼん2012年2月号)感想 その1
チャチャとりぼん、ツイッター @chacha_ribon
【「桜姫華伝」の感想】←今までの感想
種村有菜さんのサークル「目黒帝国」の同人誌買いました(コミックマーケット81・冬コミ2日目)
○百合姫と舞々の幼少期のやり取り
幼い頃の百合姫(りり)「大きくなったら私は絶対お金持ちと
結婚するわ!!」(りぼん2012年2月号・P.509の1コマ目)
すげー いくら売られたとは言え、幼い頃に言っていたことが
いよいよ現実のものに…いや、帝と結婚するんだから言っていた
ことよりもっとすごいことが実現する寸前まできたのか。
この話しをしている時の舞々(でん)はすでに火傷により見た目が
変わってしまっていますが、百合姫は舞々のことを避けたりせず
ごく普通に接していますね。大人達の目はともかくとして百合姫には
舞々を気味が悪いと思ったり、自分のそばに来るなとか言ったりは
していなかったようです。百合姫って根は本当に良い子なんですね。
もし事故がなかったら貧しいながらも仲の良い姉弟として暮らして
いけたんだろうな…つくづくあの舞々のやけど事故が悔やまれる。
舞々はやけどさえなければ槐の手下になる必要もなかったし、
何よりつらい思いをすることもありませんでした。子育て中の保護者の
みなさん、本当に気をつけて!!!
幼い頃の百合姫(りり)「みんな私のこと 可愛いって言ってくれるもん
どこかの権力者が見初(みそ)めて下さるかも知れないわ!」
(りぼん2012年2月号・P.509の3コマ目)
予言が的中しすぎていてわろたwwwwwwwwwww
でも言ってる本人もさすがに時の最高権力者との結婚話が
具体化するとは思ってなかっただろうな。
やっぱ願い事があるのなら、口に出して宣言してそれに向かって
がんばらないといけないのかも。サッカーでボールを蹴らないと
得点できないのと同じで、自分から動かなければ、何も始まらない
のでしょう。
このセリフだけ切り取ると百合姫は権力やお金が欲しくて仕方がない子
のように見えてしまいますが、このあと決して百合姫はそんな子では
ないということが分かります。
幼い頃の百合姫(りり)「下級貴族の女房仕えくらいはできる
かもよ!?」(りぼん2012年2月号・P.509の4コマ目)
百合姫、かわいすぎるだろう。この頃の百合姫の笑顔は余計な
計算とかが頭に入っていないから純粋ですね。
百合姫が女房として上からの命令に従って働いている姿が
想像できない(w もし本当にどこかで仕えることになったらどんな
人生が待っていたんだろう??? 美へのこだわりとかはなかったかも。
こだわろうと思ったところでお金がなければどうにもならないですし。
でも、変に強い自分を演じる必要はないから精神的には楽だった
かもなぁ。
※桜姫に対して
百合姫「村を出たあの夜…私はもう眠っていて 両親に運ばれて
目が覚めた時はもうどこにいるかわからなかった」
(りぼん2012年2月号・P.511の2コマ目)
だまし討ちのような感じで舞々と引き離されたのか…たぶん
百合姫の性格からして両親から「でんは捨てていきます」とか
言われおとなしく従うとはとても思えないし。きっと父や母に対して
いろいろ抗議もしたんだろうなぁ。でもだめだったと。百合姫が説得した
くらいで気持ちが変わるくらいなら最初から舞々のことを捨てるわけ
ないですし。
百合姫「新しい土地に落ちついてからも でんの所へ戻ろうとして
何度も家を抜け出した そのたびにつかまって」
(りぼん2012年2月号・P.511の3コマ目)
今みたいに電車で元々住んでいた場所にお金さえあれば戻れる
時代ではないのに家を抜け出すというのはかなりの勇気がいるはず
です。にもかかわらず抜け出したのですから、百合姫の舞々にもう一度
会いたい、一緒に暮らしたいという気持ちがいかに強いものであるか
ということが分かります。
百合姫「両親も聞きわけのない私に手を焼いていたんでしょうね
生活にも困り果てて 私を人買いに売ったの」
(りぼん2012年2月号・P.511の4コマ目)
しかし百合姫と舞々の両親はクズだよな…そもそも舞々が周りの人
からいじめられる羽目になった原因を作ったのは両親の過失が原因
なのに。で、都合が悪くなったら捨てるとか。百合姫も舞々も自分の両親の
ところを離れることができてよかったのでは??? 百合姫は舞々に会いたいと
いう気持ちは強いですが、両親に会いたいという気持ちはほとんど
なさそう。舞々と合流して一緒に父母を探そう!っていうノリでもないし。
まぁ両親が百合姫や舞々に対して行った数々の悪行を考えると
百合姫が両親に会いたいとあまり積極的に思わないのも納得です。
百合姫「でん……心を捨て 月の者の手に堕(お)ちて
いたなんて……」(りぼん2012年2月号・P.512の5コマ目)
自分が探していた「でん」が敵である月の者になってたと分かった
のですからショックだろうな。「でん」が人間であることを捨てるほど
つらい思いをしていたということが分かって改めて舞々の心の傷の深さを
実感できたかも。
↓つづきはこちら
【桜姫華伝】〔種村有菜さん〕第三十九話「百合のように舞って」(りぼん2012年2月号)感想 その2
種村有菜さん参加の東日本大震災チャリティー同人誌「pray for japan」の感想
「種村有菜ミニギャラリー」に行ってきました(紀伊國屋書店新宿南店で開催)
種村有菜さんの同人CD「純愛天使」を買ってきました(コミックマーケット79・1日目)
種村有菜さん15周年記念、アニメイト限定ペーパー「枕草子」をもらってきたので感想を
【イ・オ・ン】の感想 まとめはこちら
「絶対覚醒天使ミストレス★フォーチュン」の感想 まとめはこちら
【白薔薇学園ヴァンパイア・ローズ】りぼんファンタジー増刊(2009年)掲載・種村有菜さん作、感想 その1
【天使の金貨メイプルローズ】〔種村有菜さん〕春の大増刊号 りぼんスペシャル(2010年) 感想 その1
| 固定リンク
「桜姫華伝」カテゴリの記事
- 桜姫華伝12巻の感想 その1(2013.01.15)
- 【桜姫華伝】〔種村有菜さん〕第五十話(最終話)「さようなら、ありがとう」(りぼん2013年1月号)感想 その5(2012.12.27)
- 【桜姫華伝】〔種村有菜さん〕第五十話(最終話)「さようなら、ありがとう」(りぼん2013年1月号)感想 その4(2012.12.23)
- 【桜姫華伝】〔種村有菜さん〕第五十話(最終話)「さようなら、ありがとう」(りぼん2013年1月号)感想 その3(2012.12.15)
- 【桜姫華伝】〔種村有菜さん〕第五十話(最終話)「さようなら、ありがとう」(りぼん2013年1月号)感想 その2(2012.12.08)