【桜姫華伝】〔種村有菜さん〕第三十九話「百合のように舞って」(りぼん2012年2月号)感想 その4
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【桜姫華伝】〔種村有菜さん〕第三十九話「百合のように舞って」(りぼん2012年2月号)感想 その3
↑のつづき
○舞々、再び百合姫のところへ
舞々「幸せになって下さい」(りぼん2012年2月号・P.521の4コマ目)
再び百合姫のところへ現れた舞々、明日入内するということを知っていた
ので、こういう言葉が出たのですが、この一言が口から出てくるまでには
心の中でものすごい葛藤(かっとう)があったんだろうなぁ。自分を捨てた
家族に対する憎しみの感情が全くないといえば嘘になるけど、百合姫には
幸せになってもらいたいということで、2つの正反対の感情の間で激しく
揺れ動いたと思います。
舞々「僕は京を去る もう戻らない 僕が消えたら槐様は姉さんに
近づきにくくなるし 入内すれば帝が姉さんを守ってくれる」
(りぼん2012年2月号・P.522の2コマ目)
舞々は他の槐の仲間と違ってやけどよって変わってしまった
見た目を美しい姿に変えてもらったという恩があるので、この時点でも
それほど槐を悪く思ってはいないはずです。なので、裏切るのは結構
勇気がいっただろうなぁ。幸い命字を取り返すことができているので
直接攻撃されない限り身の安全は保障されているっていうのが
強みですが。
舞々「あんなこと言ったけど 今はもうそんなに怒ってないよ 僕を
苦しめた顔の傷はもうないし それによって失ったものもあるけど」
(りぼん2012年2月号・P.522の4コマ目)
本当はやけどなんかしないで、家族で静かに暮らすのが一番
よかったんだろうな。槐がやってきたから村を焼かれてしまうという
運命は変わらなかったかもしれないけど、やけどさえしなければ
少なくとも家族に捨てられるというつらい思いはしなかったし。
舞々「救われた想いもあるんだ」
(りぼん2012年2月号・P.522の5コマ目)
ここで桜姫の顔が浮かんでますが、桜姫の誰に対しても優しく
せっする態度が舞々の心を暖めたという面もありそうですね。
舞々「素直になれなかったけど 本当は僕 もう一度姉さんに
会えて 嬉しかった…! さよなら」(りぼん2012年2月号・P.523-524)
入内してしまえばたとえ京を出なかったとしてもなかなか会えなく
なりますしね。どうせ会えないのであれば、自らが逃げて姉の安全を
確保したほうがいいという判断なのでしょう。
でもようやく会えた姉とすぐに別れなくてはいけないなんてきつい
ですよね。
※泣いている百合姫を抱きながら
桜姫「あの口ぶり…たぶん舞々は槐にあなたを仲間にするように
言われてたんだわ 自分が逃げることであなたを守ろうと思ったのね…」
(りぼん2012年2月号・P.526の2コマ目)
推理探偵桜姫誕生。
姉に対してやってあげられることが自分が逃げることっていう
のも悲しいよな…
○舞々の逃亡生活が始まる
※髪を切り、女装をやめた際に
舞々「もう 生きぬくために偽る姿はいらない」
(りぼん2012年2月号・P.527の4コマ目)
えええっ!!! 女装って舞々の趣味でやってたのではないのか???
まさか槐の趣味で槐に気に入ってもらうためにやってたの?
舞々が帝の追手に追われてるんだったら見た目を女から男に変える
というのは意味があります。手配の際は女が逃げてるっていう情報を
流すだろうから。でも槐はこの程度の偽装でごまかせるわけないし。
でも早くも「追手」が!!!
百合姫「連れてって!」(りぼん2012年2月号・P.530の1コマ目)
せっかく最高権力者の妻の座になれるのに…槐に今後狙われ続ける
舞々のお供にわざわざ志願するとか。桜姫に替え玉を頼んだそうですが
桜姫って頼むと相当無理なお願いでも聞いてくれるな(w
百合姫「わたし 気づいたの お金持ちになりたかったのも 権力者と
結婚したかったのも 全部でんのためだった だからでんがいな
ければそんなものに価値はないのよ」
(りぼん2012年2月号・P.531の2-3コマ目)
「でん」を守ってあげるために力が必要だったのか。その割には
「でん」をさがしていた様子はないですが(笑) まぁでもこうやって
きれいな心を取り戻したからいい…か???
百合姫「私にはもう何もないけど 誓うよ 私が一生でんを守って
あげる」(りぼん2012年2月号・P.533の1コマ目)
金がない元貴族とか使い物にになるのか?wwwwwww
でも舞々にしてみればこうやって百合姫がそばにいてくれるだけで
十分満足なのでしょう。
○追手到着
朱里「槐様に言われてさ 舞々がちゃんと百合姫を連れてこられるか
監視してろって」(りぼん2012年2月号・P.533の4コマ目)
槐の性格を考えると朱里もなんらかの方法で監視していそうで
怖い…とにかく他人を全く信用しない人だから。
朱里「舞々 裏切るとひどいよ?」
(りぼん2012年2月号・P.534の1コマ目)
まぁ舞々は覚悟の上の逃亡でしたからね。仮に自分が追手に
倒されたとしても百合姫から遠く離れた場所だったら百合姫には
被害は出ないと判断したのでしょう。
…だから百合姫が来たのは完全に計算外だったな。あいさつも
なしにいきなり逃亡が理想だったのでしょうけど、別れのあいさつ位は
したかったのでしょう。
朱里「もし僕になにかあったら一人で逃げてね 桜姫の元へ戻る
んだよ」(りぼん2012年2月号・P.534の4コマ目)
追手が本気で仕事をしようとしているのであれば、百合姫を逃がすとは
思えない…むしろ連れて行って槐に引き渡すだろう。特に武器も持ってない
百合姫を捕まえるのなんて簡単だし。
百合姫「イヤよ! そんな…私も戦う!!」
(りぼん2012年2月号・P.534の4コマ目)
どうやって戦うつもりなんだろう…
○空気を読んだ朱里
朱里「あれー? でも もう行っちゃったあとみたいだね」
(りぼん2012年2月号・P.534の5コマ目)
なんという棒読みwwwwwwwwwww
朱里「舞々はそんな男の格好しないし 百合姫は髪短くないし
こんなとこにいないいない」(りぼん2012年2月号・P.534の6コマ目)
空気読みすぎ、格好いいな朱里。元々朱里は槐に対して忠誠心が
高いというわけではないので、このような行動ができるのでしょう。
髪を持っていって槐に渡して裏切り者は始末したっていうことに
するようですが、こんな低レベルの報告でごまかせるものなのか???
朱里が心配だ…
○実はまだ朱里は頭領とつながっている???
桜姫「琥珀…朱里に私のお願い伝わったかな?」
(りぼん2012年2月号・P.536の3コマ目)
朱里「大丈夫でござる 頭領が使いを出したって言ってました
朱里なら上手くやります」(りぼん2012年2月号・P.536の4コマ目)
まだ朱里との縁は完全に切れたというわけではないのですね。
使いがどうやって伝言を届けることができるのかは謎ですが…
ところで追手が朱里でなく瑠璃条だったらどうするつもり
だったのだろう? まぁそうならないように朱里自身が追手になるように
仕向けるのも含めてのお願いだったのでしょうけど。
○これからはずっと一緒
舞々「姉さん 本当にになにも持ってこなかったんだね」
(りぼん2012年2月号・P.536の6コマ目)
まぁ文字通り着の身着のままだからな。時間的余裕は全く
なかったですし。まぁどうしても欲しい物があったら琥珀に届けて
もらうしかなさそうですが、百合姫は「でん」がいれば他には何も
いらないと思う。
百合姫「あら 持ってるわ 桜姫にもらった押し花と でんと
私の命字」(りぼん2012年2月号・P.536の6コマ目)
そりゃ命字はないと大変なことになるからな。桜姫の押し花を
持ってきたということで百合姫の桜姫に対する想いはよく分かり
ました。今の百合姫があるのは桜姫のおかげという面が大きい
ですし。
※命字について
百合姫「でも 同じ文字だからどっちがどっちのか
わからなくなっちゃった」(りぼん2012年2月号・P.536の7コマ目)
おいおいwwwwwwwwww
簡単に分かる方法がある! 片方の命字を燃やせば分かるよ!!!!
舞々「ははっ もうどっちでもいいよ これからはずっと一緒にいる
んだから」(りぼん2012年2月号・P.536-537)
この二人は長い間別々に暮らしていましたが、こうやってほんの
一瞬で元の関係に戻れるんだなぁ。別々に暮らした時間が長かったから
こそ、相手がいかに大切な存在であるか気づいたのかもしれません。
居場所がなくなってしまった二人は百合姫の乳母だった茜(あかね)の
ところへ行きました。茜は抱きしめて迎えてくれたところを見ると本当に
うれしかったんだろうな。
百合姫「怒られたら謝って 泣いちゃったらなぐさめて 茜に
今度こそ本当のお母さんになってもらうの」
(りぼん2012年2月号・P.539)
つД`)・゚・。・゚゚・*:.。
どうやら二人はようやく心が安らぐ場所を見つけることができた
ようです。 茜さんは本当は綺麗(きれい)な人だったんだな。今の姿を
見ると百合姫の指導がいかに大変であったかがわかります。
これで百合姫と舞々がこのお話に大きく関わることはなくなるのか
ちょっと寂しい気もするけど、茜の家での新生活がんばれ!
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