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2012年2月15日 (水)

【桜姫華伝】〔種村有菜さん〕第四十話「似て、非なる」(りぼん2012年3月号)感想 その3

チャチャとりぼん、ツイッター @chacha_ribon

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種村有菜さんの桜姫華伝9巻発売記念サイン会に行って来ました(2012年1月15日、横浜開催)

【桜姫華伝】〔種村有菜さん〕第四十話「似て、非なる」(りぼん2012年3月号)感想 その2
↑のつづき


○疾風、瑠璃条と再会

 朱里の差し金で瑠璃条と再会することができた疾風、瑠璃条のことを
忘れられない疾風にとってこんなうれしいプレゼントはないのですが
このことが愛する瑠璃条を大変な目に遭わせることになるんですよね。

  瑠璃条は周りをキョロキョロと見回した後に疾風と仲良くしている
のを見ると、一応自分達の関係は人に見られたらやっかいなもので
あるという認識はあるようですね。なにしろ敵同士なんだからな、こうやって
会うこと自体が本来はまずいはずなのです。

 疾風は全く周りを気にしている様子がありませんが、目の前に会いたくて
仕方がなかった瑠璃条がいるのですから、もう周りのことを気にする
余裕などなくなってたんだろうな。

瑠璃条「疾風くんっ 会いたかったね!
(りぼん2012年3月号・P.426の4コマ目)

 この笑顔は反則だろう。こんな風に微笑んでくれる子が目の前に
いたら心が動かないわけないです。今まで瑠璃条のことが好きでなかった
としても好きになってしまいそうだ。

  で、もともと瑠璃条のことが好きだった疾風はこの笑顔でとうとう
自分を抑えていたものが完全に外れてしまい、瑠璃条のことを
抱きしめてしまいます。

瑠璃条「は 疾風君?」(りぼん2012年3月号・P.427の2コマ目)

 戸惑いながらも、瑠璃条も手を疾風のほうにまわしているところを
見ると瑠璃条は疾風に対して自分では自覚をしていない気持ちが
あるのかな? 異性として好きかどうかは分かりませんが、瑠璃条に
とって疾風は大切な人の一人であることは間違いないでしょう。

疾風「ごめん…なんでもない
(りぼん2012年3月号・P.427の3コマ目)

 抱きしめた時点でなんでもないとかねーよwwwwwwww


疾風「好きって言いたい でも 言えない!!
(りぼん2012年3月号・P.428)

  瑠璃条の顔を見て「好き」言いたくて仕方がない疾風、でも頭に
琥珀に告白された時のことが浮かんでしまい、どうしても好きだと
言えない疾風…琥珀の気持ちは受け入れなかったのだから、もう
自由の身のはずなのですが、琥珀のことを嫌いになったという
わけではないので、なかなか心苦しいんだろうな。

 結局この後瑠璃条は大変なことになってしまったのですが
もし瑠璃条の身に何も起こらなかったら、いつかは告白したの
だろうか? 琥珀の気持ちは受け入れることはできないけれど
瑠璃条には自分の気持ちを伝えられないとかいうのだったら
結構つらいのではないか?

  もし琥珀がいなかったら、疾風は琥珀という足かせがないのだから
月泉水を飲んで槐の仲間になった可能性もあるような気がする…
今、疾風を槐の側に向かわせないためのブレーキは琥珀の存在
だけじゃないか?

疾風「瑠璃条…このまま俺の腕の中にかくせたらいいのに
(りぼん2012年3月号・P.429の1コマ目)


  瑠璃条が本来の姿にもどったら腕の中どころか、いつも
携帯できる…ただ生気を吸い取られてしまうから、疾風は命を
奪われてしまいますが。

 腕の中に隠せたらいいのにっていうのは本音だろうな。もう
このままずっと二人一緒にいられるのが一番良いのですがそれは
今の時点ではどうがんばっても無理なのですから、隠してしまいたい
という気持ちも分かります。


○槐、疾風と瑠璃条の「密会」を目撃

  朱里の差し金で疾風と会うように仕向けられた瑠璃条。まんまと
作戦にひっかかり、瑠璃条は疾風とラブラブな雰囲気になってしまった
のですが、抱きついてきたのは疾風のほうからなので、ちょっとこの件で
瑠璃条を怒るのはかわいそうな気もしますが、嫌がっていないという
こと自体が槐にとっては不快だろうな。

※疾風と瑠璃条が抱き合っているのを槐に見せながら
朱里「いかがですか? 槐様 ずいぶん前から通じ合っていた
ようです 瑠璃条とあの忍
」(りぼん2012年3月号・P.429の3-4コマ目)

 藤紫から出た槐一味を分裂させるようにとの指令を忠実(ちゅうじつ)に
実行している朱里。朱里にしてみれば瑠璃条がどうなろうが知ったこと
ではないのですから、遠慮なく道具として使うのでしょう。
この場面を
槐が目撃したら瑠璃条はどういうことになるかは大体想像できますが
それを承知の上であえてこういうことをするとは。

  現在槐の側近は瑠璃条と朱里の二人だけ。朱里は帝である藤紫の
指示通りに動くのですから、事実上味方は瑠璃条一人だけなんですよね。
その瑠璃条と槐の関係を壊してしまえば、槐は孤立無援となります。

朱里「ならば前に月泉水を与え仲間にすると言うのも…桜姫側に
月泉水を渡すための口実でしょう

(りぼん2012年3月号・P.430の1-2コマ目)


  ただ単に抱き合っているところを目撃しただけなら、まだしも
過去に月泉水を調達したことがあるっていうのが大きいよな。
月泉水を渡したのにもかかわらずいまだに仲間にしておらず、こうやって
抱き合っていたりしたら、朱里に煽(あお)られなくても疑ってしまうのは
当然でしょう。


朱里「今もこちらの内情は瑠璃条によってあちらに流されているのかも
しれません
」(りぼん2012年3月号・P.430の2-3コマ目)

  疾風も桜姫と青葉が命字が奪われている状況なのですから、本来
だったら、疾風は命字奪還のために瑠璃条を利用してもよさそうな
ものなのですが、これまでのところ、そのようなことを考えた形跡は
全くありませんね
。…もっとも瑠璃条が桜姫の命字を手に入れたら
何をするかは大体想像がつきますが(w まだ槐が持っていた
ほうが安全かも。


 
報が外に漏れた心配などする必要は全くないのですが、ただでさえ
人を疑ってばかりの槐にとってみればもう瑠璃条はただの敵でしょう。



朱里「瑠璃条は我々を裏切ったのです
(りぼん2012年3月号・P.430の4コマ目)

  朱里は言葉巧みに槐を操作しているな。武器を持って戦うこと
だけが忍の仕事ではないということですね。

※偶然疾風が瑠璃条と会っているところへ近づく琥珀を見て心の中で
朱里「来ないで琥珀! 君を傷つけたくない!! 疾風はもう君のこと…
(りぼん2012年3月号・P.431の7コマ目)

 朱里の願いも届かず、琥珀は疾風と瑠璃条が密会しているのを
目撃してしまいました。救いは抱き合っているところは見なかった
ということかな?

  この琥珀の表情がなんとも言えないな…この瞬間、疾風がどうして
自分の気持ちを受け入れなかったのか理解したことでしょう。

 これから琥珀は疾風とどう接していくつもりなのだろう…

  ところで朱里はこの機会に琥珀を彼女にしようとか思ったり
しないのか??? まぁ相手が弱っている時にそれに乗じるようなことは
したくないのかもしれませんが。

(つづく)

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