【桜姫華伝】〔種村有菜さん〕第四十四話「さらば、小さい友よ」(りぼん2012年7月号)感想 その1
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サブタイトル、そのまんま過ぎwww
まぁ43話の最後のほうを見れば大体予想できた展開ではあり
ますが…
○桜姫と朝霧が脱出
瑠璃条のフリをして朝霧を連れ去った槐が潜伏している先に
潜入した桜姫、困難を乗り越えてなんとか朝霧が閉じ込められて
いる小さな檻(おり)のところまでたどり着くことができたのですが
朝霧の短命の呪いは進行しまっていて、目も見えなくなっていることが
判明しました。
瑠璃条のフリをしている桜姫「槐達が騒いでる…私達が逃げたのが
ばれたみたい しばらくここでやり過ごそう」
(りぼん2012年7月号・P.374の3コマ目)
そもそも槐達が気がつく前に潜伏先から脱出できなかった時点で
二人の運命はもう決まっていたも同然だったのですが、現実問題として
騒ぎになったら目立つ行動はとれないしな。
朝霧「でも たぶん私はもう…」(りぼん2012年7月号・P.374の5コマ目)
目が見えなくなってしまい、桜姫の声しか聞くことができなくなってしまった
朝霧、たぶん自分の病はもはやどうにもならないところまできてしまったと
体感で分かっているのでしょう。結果がどうであれ、槐の使い捨ての
道具にされて命がつきる前に桜姫に会えてよかったな。
桜姫「そんなこと言わないで すぐに帰って白夜にみてもらうか
偉いお坊さんに祈祷(きとう)してもらえば大丈夫よ!!」
(りぼん2012年7月号・P.374の5コマ目)
その「すぐに帰って」を実現するのがものすごく大変なんですよね。
もうここまできたら変身して障害物が現れたら即撃退ということで
いいと思うのですが、朝霧を奪還したという安堵(あんど)からか、そこまで
緊張感を持ってはいませんでした。
でもこの後の展開を見るとここに一旦隠れてよかったのかも。
桜姫と朝霧が短時間とは言えお話をすることができましたから。
○朝霧、袿(うちぎ)の件を改めて謝る
朝霧「姫様…今のうちに謝らせてください」
(りぼん2012年7月号・P.375の1コマ目)
「今のうちに」っていう言葉がこれほど重く聞こえるとは。朝霧は
もちろん敵をやり過ごす間の時間を使って話をするという意味で
この言葉を使ったのですが、もしこの時朝霧が桜姫に謝っていな
かったら、朝霧に二度と謝る機会はやってこなかったので、この時
話をしておいてよかったです。
朝霧「私が見せ物にされていたとき…私の身とひきかえに
見せ物屋に姫様の袿を売ってしまったこと」
(りぼん2012年7月号・P.375の2コマ目)
桜姫「そんなこと!? どうして今さら 私は何も気にしてないのに」
(りぼん2012年7月号・P.375の3コマ目)
忘れてたwwwwww 朝霧は袿のことを本当に気にしてるんだな。
自分を助けるために桜姫の大事なものが無くなってしまったの
ですから。
でも朝霧にしてみればこの件を改めて誤っておかないと安心
して旅立つことができなかったんだろうな…桜姫も袿のことなど
完全に忘れてましたが。
もう目が見えなくなってしまった朝霧の頭の中には幼い頃の桜姫の
姿が浮かんでいます。これほど鮮明に覚えているのですから、本当に
この時の出来事は一生忘れられないものだったんですね。
桜姫「ええーっ」「でも今あれ見つかっても小さくて着られない
しなぁ」(りぼん2012年7月号・P.376の2コマ目)
別に着ろとは言わないと思うぞ(w これは桜姫なりの愛情表現ですね。
こうやって軽い感じで話をしてくれるとこの場の雰囲気が和(なご)んで
いいですね。
桜姫「それに袿はいっぱいあるけど 朝霧は一人しかいないもん
私は何度あの時に戻っても迷いなく袿を差し出すわ!!」
(りぼん2012年7月号・P.376の3コマ目)
袿はお金で買えるけど朝霧と過ごしたこれまでの楽しい思い出は
どうがんばってもお金で買うことはできませんよね。大きくなったら
着ることができなくなった小さい頃の袿と朝霧、どちらを選ぶかと
聞かれて迷う人など桜姫でなくてもまずいないでしょう。
桜姫「ふふっ ありがと朝霧 今ここになくても あの小さな袿を
ずっと大切にしてくれてたのね」(りぼん2012年7月号・P.377)
袿は朝霧の心の中でしっかり生きていたのですね。もし桜姫の手元に
あったのだとしたらとっくの昔に処分されてしまい、もうこの世に影も形も
なかったかもな。
朝霧「あの袿は 私を必要としてくれた姫様の気持ちそのもの
私の宝物だったんだ…」(りぼん2012年7月号・P.379)
袿は朝霧にとって桜姫と自分を結びつけてくれたかけがえのない
存在だったから、桜姫と比較にならないほど袿に対する思いは
強かったのですね。朝霧が袿を探すのにこだわったのは自分自身の
宝物を取り戻すためだったのかも。
桜姫「行こう! 朝霧! 絶対二人でここを出るのよ!!」
(りぼん2012年7月号・P.380の1コマ目)
フラグ…(;ω;)
桜姫「けっこう静かになったね! ちょっと見てくるよ」
(りぼん2012年7月号・P.380の2コマ目)
こう言って桜姫は朝霧が入った小さい檻を置いて、出口の
様子を一人で見に行きました。敵に追われているという危険な
状況下なのに朝霧が入った檻を置いて行った理由が全く
分からない…今の朝霧は敵と戦う力はもはや全くありません。なんで
自分の手に持っていかなかったんだよ。
朝霧に背を向けて出口に向かって行った桜姫、桜姫にとって
人生最後の朝霧との会話がこの瞬間に終ったということは、まだ
知る由(よし)もありませんでした。
↓つづきはこちら
【桜姫華伝】〔種村有菜さん〕第四十四話「さらば、小さい友よ」(りぼん2012年7月号)感想 その2
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