【桜姫華伝】〔種村有菜さん〕第四十五話「瑠璃条」(りぼん2012年8月号)感想 その3
「りぼん作品人気投票2012夏」ただいま開催中!
(2012年8月31日午後8時まで)
※携帯電話からは投票できない場合があります
チャチャとりぼん、ツイッター @chacha_ribon
【「桜姫華伝」の感想】←今までの感想
【桜姫華伝】〔種村有菜さん〕第四十五話「瑠璃条」(りぼん2012年8月号)感想 その2
↑のつづき
○瑠璃条、決意を固める
心が壊れた桜姫を見た瑠璃条、頭の中に琥珀が失恋したと自分に言った
時の様子が浮かんでいますが、この後の行動の背景に琥珀の発言があるの
だとしたら琥珀は思わぬ形で恋敵に影響を与えたということになります。
琥珀は自分が失恋したと言った相手が恋敵が桜姫のフリをしている瑠璃条
だとはもちろん全く知らなかったのですが。
瑠璃条は本当に心が優しい子なのでしょう。ただ純粋に槐のことが
好きで、自分のことを好きでいてくれる疾風のことも好きで、そして槐に
捨てられて自暴自棄(じぼうじき)になっている時に手を差し伸べくれた
桜姫が好き… 性格が悪いとを通り越して凶暴な槐によって作られたのに
どうしてこんな綺麗(きれい)で素直な子になったのか謎ですが。
槐の手によって桜姫そっくりの人形になるまでの間は石の姿で
ひとりぼっちだったから、人に愛情を注(そそ)がれると理屈抜きに
好きになってしまうのかも。
瑠璃条をどうして槐が作ったのか、その謎は今だに明らかにされて
いませんが、少なくとも桜姫にとっては瑠璃条が目の前にいてくれている
のは本当に大きかったです。もしこの場に瑠璃条がいなかったら桜姫の
心を癒(いや)せる人はいませんでした。桜姫が立ち直るまでに長い
時間がかかったかもしれないなぁ…
※心が壊れてしまった桜姫に対して
瑠璃条「桜 大丈夫だ 私がいる」
(りぼん2012年8月号・P.310の1コマ目)
どっちが主(あるじ)か分からないよwww 桜姫に対してこうやって
同性で同じ目線で話をすることができる子は瑠璃条しかいないので、とても
貴重な戦力だったのだとこのシーンを見て実感しました。朝霧がいなくなった
今となってはこれから瑠璃条が活躍できる場所はいくらでもあったのに。
瑠璃条「槐様に捨てられた私を桜が救ってくれた 私があの時
どれほど嬉しかったかわかるか?」(りぼん2012年8月号・P.310の2コマ目)
瑠璃条にとってはもう生きる望みが全くないという状況下で桜姫は
手を差し伸べてくれたのですから、命をもらったようなものです。その時の
気持ちは石の姿が人の形になった時と同じ…いや、ある意味それ以上
に嬉しかったのではないでしょうか。
もうすっかり忘れかけていますが、瑠璃条は初めて桜姫と出会った時に
自分が愛している槐の愛を受けている桜姫のことが憎くて、瀕死の重傷を
桜姫に負わせたのですが、その当時はまさかこの二人が強い絆(きずな)で
結ばれることになるとは想像していませんでした。瑠璃条をこういう
気持ちになったのは桜姫の愛情のおかげでしょう。かつて自分のことを
攻撃した瑠璃条に対して居場所を提供するなんて普通なかなかできないよ。
瑠璃条「わからないなら 教えてあげるよ だから元気になるんだ」
(りぼん2012年8月号・P.310の3コマ目)
この時桜姫に対してどうやって教えるのか明らかにしなかった瑠璃条
ですが、実はこの時点でもう二度と自分は桜姫に会えなくなってしまう
ということを覚悟していたのだということがこの後明らかにされます。
↓つづきはこちら
【桜姫華伝】〔種村有菜さん〕第四十五話「瑠璃条」(りぼん2012年8月号)感想 その4
種村有菜さんの桜姫華伝9巻発売記念サイン会に行って来ました(2012年1月15日、横浜開催)
| 固定リンク
« 津山ちなみさんのサイン会(HIGH SCORE 11巻発売記念)に参加してきました(2012年7月22日横浜開催) | トップページ | 【スターダスト★ウインク】〔春田ななさん〕star.43(りぼん2012年8月号)感想 その3 »
「桜姫華伝」カテゴリの記事
- 桜姫華伝12巻の感想 その1(2013.01.15)
- 【桜姫華伝】〔種村有菜さん〕第五十話(最終話)「さようなら、ありがとう」(りぼん2013年1月号)感想 その5(2012.12.27)
- 【桜姫華伝】〔種村有菜さん〕第五十話(最終話)「さようなら、ありがとう」(りぼん2013年1月号)感想 その4(2012.12.23)
- 【桜姫華伝】〔種村有菜さん〕第五十話(最終話)「さようなら、ありがとう」(りぼん2013年1月号)感想 その3(2012.12.15)
- 【桜姫華伝】〔種村有菜さん〕第五十話(最終話)「さようなら、ありがとう」(りぼん2013年1月号)感想 その2(2012.12.08)