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2012年8月 5日 (日)

【桜姫華伝】〔種村有菜さん〕第四十六話「僕は君を守りたかった。」(りぼん2012年9月号)感想 その1

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【「桜姫華伝」の感想】←今までの感想

○槐、意識がどんどん遠のく

朱里「槐様 お茶が入りました 意識のある時間もかなりへって
きましたね 僕の作った 薬入りのお茶は
よく効く…
」(りぼん2012年9月号・P.450-451)

 朱里、何盛ってるんだよwwwwwwwwww

 しかし槐は自分に出されているお茶にどう考えても怪しい薬が
入っているということにどうして気づかなかったんだろう…


 
朱里はいつからこの作戦を開始してたんだ?
 前回の45話で
瑠璃条が血桜を手に槐を倒しにきた時には特に心に問題があるようには
見えませんでしたが。
槐が飲んでいて全く気づかないのですから、朱里の
薬は味だけでは全く分からないほど優秀な薬なんだろうなぁ。

 とりあえずこれだけは言える…

 朱里は絶対敵にしたくないwww

 薬を知らない間に盛られるとか怖すぎだろう。忍びの者としての
仕事を立派に果たしているな。槐は朱里のことを全く警戒していなかった
ということがよく分かりましたが、槐の従順(じゅうじゅん)な部下を完全に
演じきっていたようですね。

 今回の槐に薬を盛るという作戦、部下が次々といなくなってしまい、槐が
朱里に頼らざるを得なくなったというのも成功した理由の一つかも。

右京や舞々がまだ健在だったら、槐の様子がおかしくなった時点で原因を
探ろうとするはずです。…右京は槐に対して複雑な気持ちを抱いているから、
朱里が作戦をこっそり教えてあげたら協力してくれた可能性もないとは
言えませんが、やはり朱里一人で動ける状況のほうがいろいろな
意味で楽でしょう。槐は部下を次々と切り捨てていったせいでこんな
ことになったのだとしたら自分で自分の首を絞(し)めたようなものですね。

 槐は瑠璃条が血桜に貫かれて旅立ってしまったショックで薬の効果が
強くなってしまい一気に心が壊れてしまったのかな??? それとも瑠璃条が
倒されて槐が精神的に落ちこんでいて集中力がなくなっていたので、この機会
を逃すまいと思って朱里が一気に攻勢に出ようと思い、薬を盛った結果
こうなったのかな? 

 どうせ薬を盛るのであれば、一気に槐を倒せるくらいに強力な薬を
使ってしまえばよかったのにとも思ったのですが、不老不死だからそれは
できないのかも。 死なないのであれば、意識をもうろうとさせて悪事を
働けなくするしかないですし。

 槐は潜伏先が桜姫にバレて、今後討伐軍が来る危険もあるのにもかわらず
まだ潜伏場所を変えていないのですが、どうして場所を変えないのかなんとなく
その理由が分かったような気がします。もう槐は新たな場所を探して一から
基地を作るなんていうことはできないのでしょう。そもそも一人で生活
できるかどうかも怪しいですし。

 座り込んでぶつぶつ何かをつぶやいている槐、もはやかつての憎たらしい
ほどの冷徹(れいてつ)さはどこにもありません。意識がもうろうとしている中で
「瑠璃条」とつぶやいているところを見るとやはり他の部下と瑠璃条は
違う存在だったのですね。

朱里「このままここで おとなしくしていて下さればいいのですよ
槐様……
」(りぼん2012年9月号・P.452の1コマ目)

 もう完全に主従関係が逆転しているな。朱里の手のひらの上で
槐は踊らされている感じです。


○桜姫、大切な人が次々にいなくなり…

※雨の中、一人で庭にたたずみながら
桜姫「私なんて…青葉に射られた時 死んじゃえばよかった
今思えば それが一番幸せだった

(りぼん2012年9月号・P.456の1コマ目)

 これって心が混乱しているから、心にもないことを言ったとかでは
なく、本当にこう思っているのだと思う。

 そりゃ、短期間に大切な人が次々と旅立ってしまったのですから
まともな精神状態でいられるわけないです。長い間、最も身近な
親友として側(そば)にいてくれた朝霧と、仲間になってからまだ間もない
けど、心を許せる存在になりつつあった瑠璃条がいなくなったのはもう
耐えられないでしょう。

 桜姫は不老不死ですが、心は普通の人間と同じなのですね。いくら体が
丈夫でも、その体を動かすのは心ですから、不老不死と言っても幸せか
どうか正直分からないですね。落ち込んでいたら、戦いにも集中できない
でしょう。

 ずーっと落ち込んだ状態で生き続けるなんて罰ゲームのようなものだな。
不老不死なら心も鉄のように固ければいいのに。

桜姫「命字を初めて見た時 白夜に命字の意味は『生きてみれば
わかるだろう』って言われたの

(りぼん2012年9月号・P.458の2コマ目)

 確かに言ってましたね。この時のやり取りを思い出してみると…

桜姫「『滅す』って 何を…? 誰を…」(1巻・P.38の4コマ目)
白夜「生きてみればわかるだろう」(1巻・P.39の1コマ目)

 生きてみた結果、身近な人である朝霧や淡海などが旅立って
しまったのですが…
白夜は桜姫がいずれこのようなつらい別れを経験する
ことになるということを分かっていたのかな? 分かっていたとしても
白夜にはどうすることもできなかったのでしょうね。桜姫の身近にいる
白夜も自分に災難が降りかかってくるのではないかと内心ドキドキ
だったのでは!? 

…というか、最近白夜は全くと言っていいほど存在感がないのですが
今現在白夜はどこで何をしているんだ???


桜姫「でも…みんな死んじゃった…
(りぼん2012年9月号・P.459の1コマ目)

 敵が攻めてきて、桜姫にとって大切なひとを倒しに来るとか
いうものだったら、桜姫も努力の余地はあるのですが、瑠璃条
みたいに黙って勝手に出て行ったりした場合はどうにもならない
だろう…朝霧だって桜姫が血桜で貫くまでは妖古の姿をしていたの
ですから、桜姫のことは責められません。


桜姫「私は運命に負けたの…? 誰も傷つけたくなかったのに…
(りぼん2012年9月号・P.459-460)

 桜姫が考えてどうにかなるものでもないのですが、桜姫にしてみれば
誰も傷つけたくないと考えていたのに、身近な人が次々といなくなって
しまう状況はとてもつらいものです。でもまだ完全に負けたと決まった
わけではないので、ぜひ頑張って欲しいものです…って思ったけど
さすがにこの状況で「がんばれ」はきついか。

↓つづきはこちら
【桜姫華伝】〔種村有菜さん〕第四十六話「僕は君を守りたかった。」(りぼん2012年9月号)感想 その2

種村有菜さんの桜姫華伝9巻発売記念サイン会に行って来ました(2012年1月15日、横浜開催)
 

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