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2012年8月24日 (金)

【桜姫華伝】〔種村有菜さん〕第四十六話「僕は君を守りたかった。」(りぼん2012年9月号)感想 その3

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【桜姫華伝】〔種村有菜さん〕第四十六話「僕は君を守りたかった。」(りぼん2012年9月号)感想 その2
↑のつづき

○一緒に逃げようと言う青葉

  朝霧、瑠璃条など親しい人を短期間に次々と失ってしまった桜姫は
心が壊れてしまいました。桜姫は青葉に対して自分の本当の気持ちを話した
のですが、それに対して青葉が答えました。

青葉「このまま逃げてしまおうか
(りぼん2012年9月号・P.466の3コマ目)

 青葉は地位や名誉、財産に対するこだわりが全くないので、こうやって
桜姫と二人だけの時間のほうを選ぶのはそれほど難しいことでは
ないのでしょう。桜姫が親しい人を次々と失い、心が壊れて
しまった姿を見た今、青葉ができることは何か、守るべきものは何かを
考えたらもうここから逃げる以外に道はないのかもしれません。

青葉「百合姫と舞々みたいに誰にも言わずに二人だけで逃げて
しまおう
」(りぼん2012年9月号・P.466の5コマ目)

 ただ、現実問題としてこの二人が突然いなくなったらもう大騒ぎ
だろうwww
 帝となった藤紫が空気を読んで放置してくれるとも思えないし
琥珀や疾風が桜姫と青葉の身に何かあったのではないかと思い、探そうと
動き出すのは目に見えています。

 せめて帝にだけは伝えておいたほうがいいような気もするけどなぁ…
まぁでも黙って逃げたとしてもどうせ逃げ切れないからいいか(w
百合姫と舞々は逃げたと言ってもちゃんと受け入れ先があったから
いいけど、桜姫と青葉はどこに落ち着く気なんだろう。短期間なら
宿屋を転々とするっていう手もあるけど、そんなに大量のお金を
持ち出せるとも思えないから、宿屋生活だったらもうお金が無くなって
終わりですね。

 どこかの山に篭(こも)って仙人のように自給自足で暮らすだけの力が
あるんだったら尊敬するよ。血桜があるからとりあえず狩りはできる…
かな?!

 百合姫と舞々は槐のところから命字を取り返すことができたから
遠くに逃げてしまえば身の安全はある程度は保証されたけど、
桜姫と青葉はまだ命字を槐に盗られたままなので、藤紫など
自分の仲間から逃げることはできても、敵である槐の手から
逃げることはできないんですよね。
本当に皮肉としかいいようが
ありません。槐は桜姫がどこにいるか分からなくてもいつでも最大級の
攻撃ができます。

 命字を取り返さないと平穏な日々はやってきませんし、槐がいる
限り不幸な人は増え続けるのですから、こういう状況になったの
であれば槐を倒しに行こうってなるほうが本来は正しい道なのかも
しれませんね。もっとも今の桜姫にそんな大仕事をしろと要求するのは
酷(こく)なのでしょうけど。


青葉「幸せに 暮らそう」(りぼん2012年9月号・P.467の1コマ目)

 しかしこの二人のカップル、両想いなのに本当にラブラブで
幸せな時間ってほとんど無いも同然だったよな…桜姫が生まれる
前から結婚することが決まっていたのですが、まさかここまで
こじれるとは。


○槐、潜伏先から消える。そして青葉を剣で斬(き)って倒す

 ほとんど自我を失った槐が突然潜伏先から姿を消しました。朱里も
どこに行ったのか分からず困惑していますが、槐は桜姫と青葉が
いるところへ向かい、後ろから青葉を剣で斬ってしまいました。
大量に血が出ているので、どう考えても助かりません…

 なんで敵が迫っているのに気がつかなかったんだろう? 桜姫に
気がいってしまい、集中力がいつもより落ちていたのかもしれませんが
もう今からそんなことを言ったところでどうにもなりませんね。

青葉「槐の…目… もう…正気を失…っている…
あれは…も…う 破壊衝動にか…られた 妖古だ……!

(りぼん2012年9月号・P.473)

 命が尽きる直前に虫の息で桜姫に逃げろという青葉、人生の
最期の場面でも桜姫のことを気遣うとは。

 槐が自我を失ったのは朱里が薬を盛ったのが原因ですが…ん!?

 ということは、青葉が倒された原因を間接的に作ったのは
朱里じゃねーかwwwwwwwwwwwww
 こんな危ない奴はちゃんと
見張っておけよ(w 目を離すとかやめてくれ。もう動く凶器だよ。

青葉「愛してる…こんなにも… 生まれかわったら
また君に恋がしたい
」(りぼん2012年9月号・P.474)

 人生最期の瞬間におそらく一番心をこめて「愛してる」と素直に
言えた青葉…もっと早くこのセリフが言えていればよかったのに。
桜姫もどうせこの言葉を聞くのであれば青葉が元気な時に聞きたかった
だろうなぁ。

 青葉はこの瞬間になってようやく朝霧の気持ちが分かったようです。
この世で最期に会えたのが桜姫だったから幸せだったとのことですが
確かに旅立つ瞬間に狂気に満ちた槐の顔を見てあの世に出発する
とかよりは断然いいなwww


○青葉絶命、そして桜姫の命字も燃やされる

 青葉の命が尽きる瞬間を見てしまった桜姫、朝霧、瑠璃条、そして
とうとう青葉まで失ってしまったのですが、悲しみにくれることすら
許されませんでした。

槐「桜…もう 終わりにしよう……
(りぼん2012年9月号・P.478の2コマ目)

 こう言って桜姫の命字を燃やしてしまった槐、桜姫の炎に
包まれてしまいましたが、命字を燃やすっていうところに頭が
働くんだったら、わざわざここまでやってこないで潜伏先から
二人の命字を燃やせばよかったのに。

種村有菜さんの桜姫華伝9巻発売記念サイン会に行って来ました(2012年1月15日、横浜開催)

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