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2012年9月30日 (日)

【花めぐりあわせ】〔持田あきさん〕第一回(りぼん2012年10月号)感想 その1

チャチャとりぼん、ツイッター @chacha_ribon

【「花めぐりあわせ」の感想】←今までのまとめはこちら

 持田あきさんの新連載が始まりました! 扉絵を見るだけでなんだか
わくわくする感じですね。この扉絵をポスターにしてお正月に飾りたい
気分になります(w

 お話の世界は明治35年だそうですが、もうこの頃には江戸時代を
知らない人が世の中で活躍し始めている時期ですね。主人公の
「穂積(ほずみ)きょう」も13歳ですから、生まれた時にはすでに鎖国は
終わっていたのですが、「きょう」が住んでいた場所は描かれている
風景を見る限りでは生活が江戸時代と大して変わっていないようです。
中央政府は江戸幕府から変わったけど、地方に住んでいる庶民に
とっては別に関係のない話だったんだろうなぁ。西洋の品物だって
買えるとは思えないし。

 きょうは東京に奉公に行くことになったそうですが、餞別(せんべつ)の
羽織(はおり)の確保も十分にできないほど生活に困っているのか…
きょうの母はきょうのボロ布団で羽織を作ってあげたようですが、これは
東京での生活で疲れた時にこれを見たら心が落ち着くかもしれないから
悪くないような気もします。

兄の朔太郎(さくたろう)の羽織をきょうがむりやり持っていこうとして
いますが、兄は必死に止めてるな…羽織一枚でこれだけ騒ぐとか
今の基準で見たら大人気(おとなげ)ないって思えるかもしれないけど、
穂積家では羽織一枚も貴重品なんだろうな。

 
きょうの心の中の声「でも きょうは村の人達が噂してるのを
聞いてしまったのです 東京には母の眼を治せる薬が
あるそうだと
」(りぼん2012年10月号・P.21の4コマ目)

 きょうの母は目が見えないのかぁ、目が見えない状態で羽織を
縫えるとかすごいです。きょうの母の目が悪くなった原因が何かは
分かりませんが、この噂ってどこまで信じられるんだ??? まだ
ラジオ放送も始まっていないですし、電話などの情報網もまだ発展途上
なので基本的に口コミと手紙だけが頼りだからなぁ、噂を確認するためには
直接出向くのが確実でしょう。


きょうの心の中の声「そうと聞いては行かずにいられない 穂積きょう
今日この村をでてゆきます
」(りぼん2012年10月号・P.22の2コマ目)

 お金を稼ぐっていうのももちろんあるのでしょう。きょうがいなくなれば
一人分の食事代が浮くから家計も多少は楽になるはずですし。でも
母の目の薬が欲しいっていうのが一番大きいのかもしれませんね。
お金を稼がないと薬も買えないですから。

 きょうは村から歩いてきょうの村がある与野から東京まで向かいました。
一日半のちょっとした冒険ですが、すでに鉄道が開通していて浦和には
駅があるのに、わざわざ歩いているところを見るとお金を少しでも節約
したいのでしょう。今の時代だったら与野から東京まで歩いても一日半は
たぶんかからないでしょうね。コンクリートで舗装された道を歩く姿を想像
してはいけないのでしょう。

 一日半かけないとたどり着かないほど遠く感じるところに行くのですから
気分的には現代人が海外に出稼ぎに行くのと同じ…いや、通信手段が
発達していないからそれ以上に緊張しているかも。

↓つづきはこちら
【花めぐりあわせ】〔持田あきさん〕第一回(りぼん2012年10月号)感想 その2

槙ようこさん×持田あきさんのサイン会(ピカ☆イチ4巻発売記念)に行ってきました(2012年4月1日、渋谷TSUTAYA開催)

講談社ARIA創刊記念のイベント、槙ようこさんと持田あきさんの手渡し会に行ってきました

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