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2012年9月 7日 (金)

【桜姫華伝】〔種村有菜さん〕第四十七話「月の桜姫」(りぼん2012年10月号)感想 その2

チャチャとりぼん、ツイッター @chacha_ribon

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【桜姫華伝】〔種村有菜さん〕第四十七話「月の桜姫」(りぼん2012年10月号)感想 その1
↑のつづき

○桜姫、自分のために戦う

※火だるまになっている桜姫に対して
藤紫「姫…もういい…もう誰かのために生きるな… 最後くらい
最後くらい自分のために戦え!!
」(りぼん2012年10月号・P.419-420)

 この後桜姫自身の心の中の言葉でも語られていますが、別に今まで
だって桜姫は他人のためだけに戦っていたというわけではないと思う。
桜姫にとって大切な人のために戦うということは結局桜姫の自身のために
もなるのですから。

 桜姫は贅沢な暮らしがしたいとか、権力を持ちたいとかいう
願望が全くなかったのですから、そもそも自分のためだけに戦う必要など
そもそもなかったのでしょう。

 桜姫は青葉や朝霧など親しい人とのんびり暮らしていければそれが
一番の幸せだったんですけどね。それを実現するのが一番難しいって
いうのは皮肉としかいいようがありません。桜姫にとって運命は本当に
残酷なものとなりました。


桜姫の心の中の声「私は 誰かのために生きることが 自分の
ためだったの
」(りぼん2012年10月号・P.421)

 そもそも自分のために生きるってどういうことなのだろう? 自分に置き換えて
考えてみるとこの問いに対する答えを見つけるのが意外と大変だという
ことが分かります。

 桜姫は誰かのために生きていたとしても特に自分の生活を犠牲にして
きたという訳ではないから、仮に他人のためだけに生きた人生だったと
周りから言われたとしても本人は別に苦でもなんでもなかったと思う。

桜姫の心の中の声「今でも一番の願いはひとつ『誰も傷つけたくない』
たとえ運命が滅びの星を指そうとも みんなを守っていたかった

(りぼん2012年10月号・P.421の2コマ目)

 結果として自分の側(そば)にいた人はことごとく倒されてしまった
からな…本来だったらそれほど難易度が高い願いではないのに。
その願いをつぶしてきたのが実の兄である槐っていうのがなぁ。
前の帝が戒を生きたまま水牢に閉じ込めるなんていうことをしなければ
桜姫は平穏無事な生活をおくれたかもしれないのに。

 もっとも槐となった戒は桜姫に対して災いだけをもたらしたという訳でも
ないかも。桜姫と青葉は厳しい戦いを乗り越えていくうちに絆(きずな)が
強くなっていきました。もし平穏に生活をしていてなんとなく周りの言われるが
ままに結婚しただけだったら、どこまで仲良くなれたことやら…


○桜姫、自分の運命と戦うことを決意、自らの手で命字を破く

桜姫「運命なんかに 負けない!!!
(りぼん2012年10月号・P.424)

 おおっ! 久しぶりに感情を爆発させて闘志をむき出しにしているな。
桜姫は火だるまの状態で槐に突進し、槐の手から命字を
奪い取りました。何をするのかと思ったらなんと命字を
自らの手で破り捨てました!!!


 そうしたらなんと桜姫の体を包んでいた炎が消え、変身して
血桜を出すことに成功したのですが…


 命字って破ってもいいの???

 燃やしたら命にかかわる一大事になるけど破ったら平気…
いや、平気どころか事態が好転するっていう仕組みだとは
知らなかったです。


 命字の仕組みって今だにまだ明らかにされていないことが多いのですが、
命字を破るということは自分自身の運命と立ち向かうということを意味するの!?

 
 もし破ったら事態が好転するんだったら、青葉は命がまだあった頃に
自ら命字を破れば呪いは消えて助かったのかな???

 朝霧が命が尽きる直前に青葉に対して呪いを解く方法を
必死に伝えようとしていましたが、そのことと今回の桜姫命字
破り捨て事件は何か関係があるのかな?


 自分自身が命字を破った場合と他人が破った場合とでは扱いが
違ったりするのだろうか?
 

↓つづきはこちら
【桜姫華伝】〔種村有菜さん〕第四十七話「月の桜姫」(りぼん2012年10月号)感想 その3

種村有菜さんの桜姫華伝9巻発売記念サイン会に行って来ました(2012年1月15日、横浜開催)

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