【桜姫華伝】〔種村有菜さん〕第四十七話「月の桜姫」(りぼん2012年10月号)感想 その4
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【桜姫華伝】〔種村有菜さん〕第四十七話「月の桜姫」(りぼん2012年10月号)感想 その3
↑のつづき
○桜姫、今でも槐を愛している
※今でもずっと槐を愛しているという件について
桜姫「ずっと言いたかった… でも言えなかった… 私と
兄様の間にはそれほど深くて赤い傷がついている」
(りぼん2012年10月号・P.434の1コマ目)
赤い傷っていうのはこれまでに流された血のことなんだろうな…
槐は桜姫も何度も攻撃して、ひどい時には壊そうとまでしたのですが
それでも槐への愛は変わることはなかったのか。愛は変わらないけど
それを表現することができなかったのは何と言っても桜姫にとってかけがえの
ない存在である朝霧などの人たち槐はことごとく倒したからでしょうね。
いくら愛する気持ちが変わらないとしても、琥珀や白夜、疾風、そして青葉の
顔が頭に浮かんだらとてもじゃないけど「今でも愛してる」とか言えない
だろう…
正直今でも槐が桜姫を攻撃した理由がよく分かりません。桜姫の
高い身体能力と不老不死の力、青葉や帝への影響力を考えたら
攻撃したところで何の得もないのに。何らかの道具として桜姫を使おうと
していたのは間違いないですが、かぐや姫の復活だけが目的なら
修羅幽玄殿に連れ去った時にただちに行動を開始したはずだし。
こんな杜撰(ずさん)な体制でよくここまで桜姫の陣営を相手に
戦いをつづけてこられたものだとちょっと感心しちゃいます(w
朱里が槐に薬を盛るまでは槐に対して桜姫側は苦戦していましたから。
桜姫を敵に回したどうなるかという怖さを一番知っているのは槐の
はずなんだけどなぁ…槐って計算高いように見えるけど実はその場の
感情で怒りをぶつけているだけのような気がしてきました。もし
なんらかの考えがあって行動していたのだとしても、その考えははっきり
言って戦略的に通用するものではないでしょう。
桜姫「それでも兄様は 私の兄様なの 傷つけることなんて
できないよ」(りぼん2012年10月号・P.434の2コマ目)
青葉がいなくなった今、桜姫にとってただひとりの身近な人が槐
だからな。どんな理屈があるにしても自分の手でとどめを刺すという
ことはできないでしょう。ここでとどめを刺せるような合理的な性格だったら
とっくの昔に槐を討伐していただろうし。
桜姫「その心がもう二度とまじりあうことがなくても…」
(りぼん2012年10月号・P.434の3コマ目)
さすがの桜姫ももう昔の関係には戻れないって分かってるんだな。
これだけ親しい人が倒されたら自分だけ兄妹で幸せに暮らすとか
ありえないし。
桜姫は冷静に話しているように見えるけど、心の中は兄を想う気持ちと
仲間を倒された憎しみが渦巻いていて苦しい気持ちなのかもな。ここにいる
誰よりも仲間の仇(かたき)を討(う)ちたいのに、その相手が愛する槐なの
ですから怒りをもっていくところがありません。
○桜姫、槐にどこかで静かに暮らすように言う
桜姫「この国を去って どこかで静かに暮らして下さい 月の国の
者の槐ではなく 私の兄様の戒のままで…」
(りぼん2012年10月号・P.435の2コマ目)
戒はもうどこにもいないのだが…桜姫の心の奥底にはこれだけ
槐がひどい事をやってもまだ信じる心があるのかもしれませんね。
朱里の薬の影響で槐はありえないくらいに攻撃的になっているから
この段階で自由の身にしてしまうというのはあまりにも危険ですよね。
そもそも槐がもう他人を攻撃する気持ちがなくなったのかどうか
確認できていないのに…自分も命字を焼かれた直後にここまで
寛大になれるものなのか!? ここでただちに槐を倒す必要はないのかも
しれないけど朝霧や琥珀などを倒してもお咎(とが)めなしっていうのは
さすがにどうかと…せめてどこかに軟禁くらいはしたほうがいいのでは???
桜姫にとっては結局槐…というか戒以外の人は友だちでは
あったけどそれ以上の存在ではなかったのかもしれませんね。
↓つづきはこちら
【桜姫華伝】〔種村有菜さん〕第四十七話「月の桜姫」(りぼん2012年10月号)感想 その5
種村有菜さんの桜姫華伝9巻発売記念サイン会に行って来ました(2012年1月15日、横浜開催)
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