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2012年10月13日 (土)

【桜姫華伝】〔種村有菜さん〕第四十八話「薄紅色の花びらたちへ」(りぼん2012年11月号)感想 その2

チャチャとりぼん、ツイッター @chacha_ribon

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【桜姫華伝】〔種村有菜さん〕第四十八話「薄紅色の花びらたちへ」(りぼん2012年11月号)感想 その1
↑のつづき

○白夜の目的

白夜「我々は永く生きすぎた 故郷である月と共に眠らなければ
いけなかったのじゃ 遠き国で妖古となり 醜(みにく)く生きのびて
何になる
」(りぼん2012年11月号・P.427の4コマ目)

 不老不死だから死にたくても死ねないんだよなぁ…白夜もこれまで
何千回も死んだと言っていますが、それはそのまま回復のために
苦しんだ回数でもあるんですよね。瀕死の重傷を負ったとしても何度でも
よみがえることができるなんていいなーって思ってしまいそうになり
ますが、実際に不老不死の力を持ってしまった人の立場からすると
いいことばかりではないようです。

 白夜みたいに人間と同じように生活できるのなら永遠に生き続けても
まだ生きがいはありますが、妖古となり自我を失った状態で人間を攻撃
し続ける生活が続くんだったらもう命が尽きてしまったほうがマシでしょう。

 白夜はこれまでの人生でたくさんの人と出会い、楽しい思い出を
作ったりもしたのでしょうが人間と月の国の者とでは寿命が違うから
せっかくできた友達もいつか必ずお別れしないといけないんですよね。
これまで白夜は何人の友と別れてきたんだろう…

 白夜は性格が優しすぎたのかも。白夜の性格が周りの迷惑など無視して
人間界に迷惑をかけ続けるようなものだったら、かなり厄介だったと思う。
血桜を使って人間を脅かして自由自在に国を動かすことだってできそう
だし。

白夜「わしは血桜と月泉水を封印するためにこの地へ来たのじゃ
(りぼん2012年11月号・P.428の1コマ目)

 月の国の者が妖古としていき続けるのを防ぐためには他に方法は
ないのでしょうけど、白夜のこの言葉にはいろいろ突っ込みを入れたく
なりますよね。

 月泉水は舞々の顔などを治療したり、疾風のカエルに変身してしまう術を
解いたりしているので、使い方次第では世の中の役にたちそうですけど。

藤紫「ならばなぜ桜姫に血桜を与えた!? さっさと壊してしまえば
いいものを朝霧や瑠璃条を犠牲にし 姫の心を傷つけて!!

(りぼん2012年11月号・P.428の2コマ目)

 誰か忘れているような気がしないでもないが(w …あ、でも
でも藤紫が例として上げている人達はみんな血桜にとどめを
さされた人だけだから、別に特定の人を忘れているというわけでは
ないのかな?

 でもまぁそれは置いといて藤紫がこれまでどれだけ大変な思いをして
きたかを考えたらこう言いたくなるのも当然でしょう。

 白夜が血桜と月泉水を自ら封印してくれれば桜姫も戦わないで
済んだし、朝霧や瑠璃条、疾風も倒されないで今も生きていた可能性も
あるのですから。封印するはずの血桜をわざわざ桜姫に与えた件に
ついてはきちんと説明してくれないと困るな。

白夜「血桜は月泉水を封印するための鍵……命を吸い力が
集まらねばいけなかった
」(りぼん2012年11月号・P.428の4コマ目)

 なるほど、で桜姫に血桜を与え妖古を退治させる必要があったと。
妖古を倒せば人間界を救うことができるので一石二鳥ですね。

 …だとすると町の人をさらってむりやり妖古に仕立て上げて道具と
して利用していた槐は結果として血桜に命を集める仕事をしていた形に
なるのか。ただ無理矢理妖古に仕立て上げられた人にしてみれば
たまったものではないですが。

白夜「まさかその力が妖古ではなく 我らの仲間で満ちる
とは思っていなかったけどな

(りぼん2012年11月号・P.429の2コマ目)

 これは完全に計算外だったんだな。槐の動きと合わせて、白夜で
あってもこの展開は読みきれなかったのでしょう。いくら目的があるとは
いえ、つらかったと思います。

↓つづきはこちら
【桜姫華伝】〔種村有菜さん〕第四十八話「薄紅色の花びらたちへ」(りぼん2012年11月号)感想 その3

種村有菜さんの桜姫華伝9巻発売記念サイン会に行って来ました(2012年1月15日、横浜開催)

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