« 【ひよ恋】〔雪丸もえさん〕step.37(りぼん2012年12月号)の感想 その1 | トップページ | 【ローゼンメイデン dolls talk】〔原案:PEACH-PITさん、まんが:かるき春さん〕(りぼん2012年12月号)感想 »

2012年11月 4日 (日)

【桜姫華伝】〔種村有菜さん〕第四十八話「薄紅色の花びらたちへ」(りぼん2012年11月号)感想 その5

チャチャとりぼん、ツイッター @chacha_ribon

【「桜姫華伝」の感想】←今までの感想

【桜姫華伝】〔種村有菜さん〕第四十八話「薄紅色の花びらたちへ」(りぼん2012年11月号)感想 その4
↑のつづき

 血桜がない状態でかぐや姫と戦うことを強いられてしまった桜姫、ただ
武器のない状態で、まともに戦えるはずもなく血桜を振りかざすかぐや姫から
逃げ回るだけになってしまっています。

 桜姫って別に腕力が強いわけでも忍術が使えるわけでもないから、血桜が
なくなってしまったら基本的に何もできないよなぁ。武道の勉強とかもして
いませんでしたが、血桜がない状態で戦う羽目になることは想定していなかった
のでこれは仕方ないでしょう。そもそも桜姫は戦うことを望んでいないですから
積極的に戦う方法の勉強とかする気にはならないだろうな。

 せめて仲間がいれば血桜を奪還するまでの間に時間を稼いでくれたのでしょう
けど、朝霧も瑠璃条もいない…

 そんな中、青葉の体に変化が起こっていることに気づいた桜姫。

※青葉の体について
桜姫の心の中の声「あたたかい…呪いのあざが消えてる…
(りぼん2012年11月号・P.436の2コマ目)

 青葉が生きているかのような状態になっていることに気づいた桜姫ですが
かぐや姫が攻撃している最中だったのでどうして青葉の体が温かくなっている
のか理由を考える暇はありませんでした。

○かぐや姫に斬られそうになった桜姫の前に槐が立ちふさがる

 かぐや姫の刃が桜姫を貫こうとした瞬間にかぐや姫と桜姫の間に割って
入った槐、背中を斬られ花びらが散っています…これまで桜姫が壊そうとした
こともあった槐ですが、この瞬間槐から戒に戻ったのでしょうね。

 元はといえば槐がかぐや姫を無理して復活させなければ桜姫たちが
こんな目に遭わないで済んだのですが、こんな極限の状態になってようやく
桜姫と槐は和解をできたのかもしれませんね。

 槐は朱里に薬を盛られてしまい自我を失っていたのですが、もしかしたら
先代の帝に生きたまま水牢に叩き込まれた瞬間からすでに自我を失っていた
のかもしれませんね。長い間暴走を続けていた槐は血桜に斬られたことにより、
ようやく暴走が止まったのでしょう。

 暴走が止まるのが正直遅すぎた気がしないでもないですが…

桜姫「戒…兄様…」(りぼん2012年11月号・P.439の3コマ目)

 桜姫のこの反応を見ると槐はもう声も変わって戒の時のような優しい声に
なったようですね。桜姫はようやく優しかった頃の戒と再開できましたが
それがお別れの瞬間っていうのは皮肉とかいいようがないな。

戒「ずっと遠くで君の声が聴こえていた とても久しぶりに顔を見た
気がする…
」(りぼん2012年11月号・P.439の4コマ目)

 自我を失っていたというより、戒のこの言葉を聞くと誰かに体を乗っ取られて
いたのではないかという気がしてきました。槐として活動をしていてる間は
戒は体の中で寝ていたと…

 しかし水牢から逃げ出して無一文のはずの戒がどうして先代の帝に対抗できる
力を手に入れたのかその理由はついに最後までわからないままだったな。

○青葉の体が温かい理由

戒「親王様の呪いは もう解けたよ
(りぼん2012年11月号・P.439の5コマ目)

 青葉の体が温かいことについて説明を始めた戒、呪いが解けたと言って
いますが、そういえば青葉って短命の呪いがかかっていたんですよね。
すっかり忘れてたwww

戒「二つの命を持つふたなりの呪いは 一度死ねば解ける
(りぼん2012年11月号・P.440の3コマ目)

 このことを知っていたから青葉のことを斬ったと戒は主張していますが
もし違っていたらどうなるかということを考えたらとてもじゃないけど
このことを試すのは無理だよな…

 かぐや姫が復活し、槐が自我を失い暴走をしたという極限状況になって
はじめてこの説が本当かを確かめることができたんだろうなぁ。

桜姫「それを知ってたから青葉を斬ったの?
戒「うん」(りぼん2012年11月号・P.440の5コマ目)

 でもいきなり斬ったのはびっくりだったよwww なんだかついでに
他の人もやられちゃってたし。青葉の呪いを解く目的で斬ったようには
見えなかったなぁ~

戒「本当は月の者など どうでもよかった ただ桜を守りたかった
だけなんだ……
」(りぼん2012年11月号・P.441の4コマ目)

 ただ現実に槐がやったことは桜姫を苦しめて、桜姫の大切な仲間を
奪うことばかりだったんですよね。つくづく先代の帝の罪の大きさを
実感します。ただ槐のおかげで先代の帝は倒されたのですから、世の中の
役にたってはいるのかもしれませんけど。

 命が尽きる瞬間に桜姫を瑠璃条だと思い込んでしまった戒、本当に瑠璃条の
ことを愛していたんだな。戒の話を聞く限りでは瑠璃条が完成した瞬間に恋を
したようですが、だから他の人と違って裏切った瑠璃条が戻ることも
認めたのか。

 戒が旅立つ瞬間に瑠璃条のフリをしてあげた桜姫。本当に優しいんだな~
戒は人生の最後に青葉の短命の呪いの秘密を明かすというプレゼントを桜姫に
しましたが、桜姫は愛する瑠璃条に看取られるという時間を戒にプレゼント
したのかもしれませんね。

 そんなやりとりをしている間に白夜の血桜奪還作戦の準備が完了しました。


種村有菜さんの桜姫華伝9巻発売記念サイン会に行って来ました(2012年1月15日、横浜開催)

|

« 【ひよ恋】〔雪丸もえさん〕step.37(りぼん2012年12月号)の感想 その1 | トップページ | 【ローゼンメイデン dolls talk】〔原案:PEACH-PITさん、まんが:かるき春さん〕(りぼん2012年12月号)感想 »

桜姫華伝」カテゴリの記事