桜姫華伝12巻の感想 その1
種村有菜さんの新連載「猫と私の金曜日」がマーガレットで連載と発表される
【桜姫華伝】〔種村有菜さん〕第五十話(最終話)「さようなら、ありがとう」(りぼん2013年1月号)感想 その1
↑最終話の感想はこちら
桜姫華伝の最終巻である12巻が今日発売されたので買ってきました。
有菜さんがりぼんから作品を発信する最後の本ということでなんだか
感慨深いです。12巻には45話から最終話となった50話までが掲載されて
いるのですが、次々と桜姫の身近にいた人が旅立っていったので桜姫に
とってはつらい展開の連続でしたね。
りぼんマスコットコミックスを買うと本誌に掲載された時点では
書かれていなかった作者さんの一言が書かれていることが多いので
それを読むのが大きな楽しみであるのですが、今回の桜姫華伝12巻でも
有菜さんはいろいろなことを書いてくださいました。
※45話「瑠璃条」について
有菜さん「瑠璃条の回です。『桜姫華伝』で一番成長したのは瑠璃条
なのかもしれません」(12巻)
確かに他のキャラと違って瑠璃条は最初に出てきた時と最後に散った時
とでは全く違う性格になってましたね。桜姫と初対面した時は槐から
愛をたっぷり受けている桜姫のことが憎くかったので、桜姫に瀕死(ひんし)の
けがを負わせてましたが、最後のほうはもう完全に桜姫の良き理解者となって
ました。
瑠璃条が成長することができたのは桜姫のおかげであるのは間違いない
はずです。もし桜姫が自分を攻撃してきた瑠璃条のことを許さないで、
しつこく反撃してきたら瑠璃条はたぶん性格が変わることはなかったはず
ですし。桜姫が瑠璃条に対しても愛情を注いだからこそ瑠璃条は変わることが
できたのでしょう。
有菜さん「疾風のことも好きは好きなのですが やっぱり瑠璃条
から見たら友達なのかなって思います」(12巻)
あ、疾風も居たんだった(w 瑠璃条の性格が変わり、成長していく過程で
疾風もある程度貢献したのは確かでしょう。瑠璃条から見て疾風は敵で
あったけどどこか憎めないところもあったはずですし。カエルの姿だった
っていうのも案外影響したのかもなぁ、見た目って結構大事ですよ。カエルの
姿をしている疾風って警戒しにくいです。
有菜さん「私としては桜と双子のように仲良くしているとこを もう少し
見ていたかったですが そんなムードでもなくちょっと心残り…」
(12巻)
瑠璃条が桜姫のことを思って血桜を手に槐のところへ討ち入りに
行っちゃったからな…瑠璃条が桜姫に心を開いて、その結果と
して二人の関係が終わったのですから皮肉としかいいようが
ありません。好きな桜姫のために何ができるかを考えたら槐を斬る
しかないと思ったのですが、血桜のことを良く知らないで使ってしまった
のが命取りとなりました。
瑠璃条はちょっと抜けているところがありましたがどこか憎めない
ところがありましたよね。
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