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2013年1月28日 (月)

【シュガーソルジャー】〔酒井まゆさん〕CHAPTER.17(りぼん2013年1月号)感想 その3

チャチャとりぼん、ツイッター @chacha_ribon

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【シュガーソルジャー】〔酒井まゆさん〕CHAPTER.17(りぼん2013年1月号)感想 その2
↑のつづき

○麻琴と出合った入谷

 何度も女の子とつきあうも結局最後には別れ話を切り出されてしまうと
いうことが続いた入谷、自分でどうしてこういう風になってしまうのか
分析をしているのですが…

入谷の心の中の声「僕には『誰かのことが好きだから大切にする』
という感覚がわからない あの恐怖が消せない…

(りぼん2013年1月号・P.176の3コマ目)

 いかに幼少期に受けた実の母からの育児放棄の傷が深かったのかが
分かります。「三つ子の魂百まで」ってよく言われますが、子供の頃の
記憶って大きくなっても覚えているからなぁ。

 入谷は子育てをまともにしない母の手から逃れることはできましたが
本気で愛されていると実感できたことがなかったんだろうな。実際は
そんなことはなかったはずなのですが、今の生活を失うことの恐怖感が
強すぎて愛されていても気づくことはできなかったのでしょう。

 愛されているということを実感したことがないから自分もどうやって人を
愛していいのか分からない可能性が高そうですが、今までにつきあった女の子は
たぶん入谷の表面的な面だけを見てつきあうことを決意した子ばかりだったの
でしょう。母だけでなく彼女にも恵まれないできたのか。

 入谷はまともに子供を育てる気がない母のところから逃げることができ
ましたが、逃げられたのは体だけで心はまだ縛られ続けているの
かもしれません。

入谷の心のに中の声「自分には初めから人を想う資格なんて
なかったんだ
」(りぼん2013年1月号・P.177の2コマ目)

 どんどん卑屈(ひくつ)になっていった入谷ですが、つきあった子に片っ端から
フラれ続けたのですからこういう気持ちになってしまったのも無理ないかも。
つきあってもいつかフラれてしまうという恐怖感が先に出てしまうから
楽しくないでしょう。フラれないように必死になって頑張ったりしたら
今度は「嘘っぽい」とか言われる訳だし。

○麻琴と出会った入谷

 卑屈な心が芽生えつつある中で入谷は麻琴と出会ったのか。麻琴と言えば
姉である莉華(りか)と常に比較され続けていたので入谷とはまた別の理由で
卑屈になっていたのですが…

入谷の心の中の声「ちょっとだけ…自分に似てるかもしれない
誰かに認めて欲しくて 愛されたくて足掻(あが)く所とか

(りぼん2013年1月号・P.178の3コマ目)

 最初はちょっとだけ似ているとか思っていたけど麻琴を見ているうちに
麻琴は不器用を通り越しているのが分かったのかwwww でも
麻琴は出来ないなりに一生懸命やっている姿を見るうちにだんだん入谷の
気持ちは変わっていきました。

入谷の心の中の声「…うまくなんてやらなくても良かったんじゃ
ないか
」(りぼん2013年1月号・P.179の3コマ目)

 麻琴が頑張っている姿そのものが入谷の心を変えるきっかけ
になっていたのか。
不器用であったとしてもいつも楽しそうで友達にも
恵まれていますし。この仕事は麻琴にしかできなかったでしょうね、例えば
麻琴の姉である莉華だったら上手くやっても当たり前だって入谷は
思っただろうし。

入谷の心の中の声「ありのままの自分で 周りの人を信じても
良かったんじゃないか 少なくともこの子は

(りぼん2013年1月号・P.180)

 麻琴は入谷の彼女になりたいと頑張っていたのですが、その行動が
現在入谷を育てていると実の母の姉や養父、学校の友人達を
信じても良いのではないかという心を芽生えさせたのか。
まさか
麻琴は自分の行動が入谷の人生に影響を与えているとは想像すらして
いないだろうな。

 入谷の気持ちが変わってきました、この状況を麻琴はどう生かすかで
今後の展開が変わってくるのは間違いなさそうですね。

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