【スターダスト★ウインク】〔春田ななさん〕Last star.(最終話)(りぼん2013年2月号)感想 その3
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【スターダスト★ウインク】〔春田ななさん〕Last star.(最終話)(りぼん2013年2月号)感想 その2
↑のつづき
○杏菜、颯の言葉に違和感
※颯が「杏菜は俺とキスできない」と言った件について
杏菜「じゃあ 私の中にある颯に対する気持ちはなんなの?
惑(まど)わされたんじゃないよ 本当にあるんだもん………」
(りぼん2012年2月号・P.471)
この言葉を聞いた時の颯の気持ちを考えるとなぁ…この雰囲気
だと強く出れば杏菜の気持ちを自分のほうに引き寄せるのも不可能では
ないでしょう。キスだって杏菜が颯とキスをできなかったのはあまりにも
突然だったのでびっくりしただけかもしれないし。
ただここで颯が攻勢に出て杏菜を自分の彼女にしようとしたらもう事態は
収拾がつかなくなりそうですし、杏菜のことだから颯と再び付き合いだしたと
しても今度は日向のことが気になりだしそうだし。
つくづく自分の親友と同じ女の子を好きになってしまったことが颯と日向に
とっては災難だったとしかいいようがないですね。杏菜の彼氏の座を争って
いるのかせ颯とは全く関係のない男の子だったら颯はどんなに楽だったことか。
○颯、杏菜の自分に対する想いを強引に断ち切る
颯は杏菜に対して杏菜の言葉で言い表すことのできない気持ちを
自分で言葉を作り、「おさコン」(幼なじみコンプレックス)と表現していますが…
颯「でもブラコンとかと違って 本当の兄弟でも親でもないから
曖昧(あいまい)で よくわかんなくなってただけだろう」
(りぼん2012年2月号・P.472の4コマ目)
颯のこの言葉、全く的外れという訳でもないと思う。実際杏菜は
幼なじみとしての颯のことを大切に思う気持ちもあったはずだし。
ただ颯に彼女ができたと知った時の反応を見ると杏菜の颯に対する
気持ちは「おさコン」だけではないと思う。
杏菜「そう…そうなのかな」(りぼん2012年2月号・P.472の4コマ目)
菜花の低レベルの釣りにひっかかった杏菜のくせにやけに慎重じゃないか(w
杏菜のこの反応を見るとやはり颯に対する恋愛感情が全くないとは
言い切れないんだな。でも杏菜がいつまでもぐらついていると颯は
新しい道に進むことはできません。
颯「そうなんだよ!! これ以上動揺させんな俺を!!」
(りぼん2012年2月号・P.473の1コマ目)
結局この「動揺させんな」という言葉がすべてなんだろうな。
杏菜に言い聞かせているように見える「杏菜は俺とキス
できない」とか「おさコン」という言葉は実は自分(颯)自身に対して
向けられているのかもしれません。杏菜は自分のことを何とも思って
いない。そう思い込まないとつらいのかも。
好きな杏菜のために何ができるのかを考えたらこの答えしかない
だろうしな…
このことを言った後に颯は杏菜の前から立ち去っていったのですが
颯のうしろ姿を見ると長きに渡り続いた杏菜獲得競争がついに
終わったのだといことが分かります。
杏菜「ありがとう ごめんね ありがとう」
(りぼん2012年2月号・P.474-475)
鈍感な杏菜も颯の本当の気持ちと言葉の意味が分かったようですね。
颯と日向のうちどちらか一人がやらなくてはいけなかった
仕事を颯はやってくれたのです。
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