【絶叫学級】〔いしかわえみさん〕70時間目「黄泉かくれんぼ-前編-」(りぼん2014年7月号) 感想
今回は双子の姉妹が主人公の話です…と言っても姉妹のうち姉のほうは
もうすでにこの世にいないのですが。
妹「せあら」が学校の屋上から落ちそうになったのを姉の「ありす」が
かばって転落してしまい、命が無くなってしまったようですが、これって
生き残った妹のほうもきついよな…
せあらは自分のせいで姉がいなくなってしまったとずっと自分を責め続けて
いるようですが、これはせあら本人にしか分からない気持ちなんだろうな。
周りの人から見れば別にせあらが屋上からありすを突き落としたという訳では
ないのですから、責任を感じる必要など全くないのですが。
お話を読み進めていくとありすが落下した理由が明らかにされるのですが
これってどう考えてもありすは何も悪くないじゃん…逆にありすが転落する
原因を作った奴らのことを恨(うら)んでもいい位の状況なのになんで自分の
ことばかりを責めるんだろう???
どんなに後悔したところでもう結果は変わらないのですが、人間はどうにも
ならないことほど深く考えてしまうものなのかもしれませんね。
ずっと過去の姉との思い出を思い出すだけの人生なんて何のために生きて
いるのか分からなくなりそうですが、せあらは自分自身の力で考えるのを
やめるのは無理だと思う。無意識のうちにありすのことを思い出すように
なっていると思うし。
○ありすの部屋を片付けることに反発するせあら
せあらの母「来月で ありすの七回忌でしょ 私達
そろそろ区切りをつけて 前を向いた方がいいと思うの」
(りぼん2014年7月号・P.245の3コマ目)
ありすの部屋はありすが生きていた頃のまま残していたのか、しかし7回忌
が来るというのに気持ちの整理がつかないっていうのはさすがにちょっとまずいと
思うので、思い切って部屋を片付けるという選択もありだと思います。
保護者にしみてればもちろん亡くなったありすは大切な娘だったけど、
現在生きているせあらも大事なのは言うまでもないので、そのせあらが
悲しい顔をしているのを見るのはつらいでしょう。
ただありすがいない生活を受けいけることなどできないせあらは
当然反発し、部屋を飛び出してしまいました。
保護者の気持ちもせあらの気持ちも分かるからどちらが悪いとは
言えないよな。ただこのまませあらが責任感じ続けて生きるのは
いいとは思えないですし。
そんな中、せあらは満月の夜に学校である女の子を見つけると
ご褒美がもらえるという噂を思い出すのですが…
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