【えそらごと。】〔雪丸もえさん〕(りぼん2015年3月号)感想 その2
【えそらごと。】〔雪丸もえさん〕(りぼん2015年3月号)感想 その1
↑のつづき
恋愛に対して消極的というより、想像すらできない琴子。小説に出てくる
ような話は作り話だと割り切っていて、自分が恋愛の主人公になることなど
想像すらできないようですが、そんな琴子が気になる男の子のために学校に
遅れるのを覚悟の上で遅い時間の電車に乗るようになったのですから、やはり
恋愛というものは頭で考えてどうにかなるものではないということなのでしょう。
気になる異性は無理して作ろうとしなくても、自然な流れでできる
ものですよね!
琴子の心の中の声「恋愛なんて絵空事(えそらごと)のようで
自分には関係がないと思って生きてきたし」
(りぼん2015年3月号・P.32の1コマ目)
ここでタイトル「えそらごと」回収か。結婚相手は父が決めるとか言われて
育てられてきたようだし、本人も特にそれを苦とも思っていないようなので
強がりとかではなく、本当に恋愛は自分とは関係のない世界の話だと思って
いるのでしょう。
あまりにも恋というものを分かっていなかったので、電車で乗り合わせる
男の子のことを見て「ドキッ」とした気持ちが何かを調べるために家に
帰ってから…
琴子の心の中の声「家に帰ってから『家庭の医学』で調べても
わからず」(りぼん2015年3月号・P.43の1コマ目)
家庭の医学www 今時ここまで純粋な女の子がいるとかすごいな。
小説はよく読んでいるようなので当然恋愛に関するシーンも出てきている
はずなのですが、宇宙を舞台にしたSF小説を読んでも自分が宇宙に行きたい
とは思わないのと同じで、恋愛の当事者に自分がなるという発想はして
いなかったようですね。この様子だと小説の登場人物に擬似恋愛したことも
ないのでしょう。
琴子は気になる男の子が生徒手帳を落としたのを拾ったのですが、声を
かける勇気がなくて自宅に持ち帰ってしまいました。それを見て名前が
「笠原 塁(かさはら るい)」であることが判明したのですが、琴子にとって
みれば神がかり的に塁と話す機会が生まれました。生徒手帳を返さないと
いけませんからね。
塁が通う高校の校門前で待っていたら塁がそこに現れたので、無事に
生徒手帳を渡すことができたのですが、塁は女の子と一緒に歩いていたので
すっかり重たい気分に…
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