ブランデージの魔法の城

2011年2月17日 (木)

【ブランデージの魔法の城】〔香純裕子さん、橘香いくのさん〕りぼんマスコットコミックス「魔王子さまと鏡の部屋の秘密」感想 その4

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【ブランデージの魔法の城】〔香純裕子さん、橘香いくのさん〕りぼんマスコットコミックス「魔王子さまと鏡の部屋の秘密」感想 その3
↑のつづき

○アドリエンヌ、ようやく事態を把握

アドリエンヌ「あの鏡だらけの部屋! そうよ! そういえばあの時
からだわ 王子がおかしくなっちゃったのは

(りぼんマスコットコミックス・P.36の4コマ目)

 鏡の中に映る元々いた世界のドナティアン・シャルルと入れ替わって
しまったアドリエンヌとのやり取りを見てようやく自分が異世界に飛ばされた
ことを認識することができたアドリエンヌ。そりゃ目の前の人物がいつもと
態度が違うからと言っていきなり「自分は異世界に飛ばされた」とか思う
わけないですよね。

アドリエンヌ「なんだかわからないけど 鏡の部屋に入ると魔法が
作動するんだわ もう一度あの部屋に入れば元に戻れる
はずよ…!
」(りぼんマスコットコミックス・P.37の2コマ目)

 どんな魔法か分からないのですから、鏡の部屋に入ったところで
元の世界に戻れる保証などないのですが、アドリエンヌにしてみれば
もう他に元の世界に戻れる方法なんてないですからね。

○鏡の中の世界のドナティアン・シャルル「それは……難しい」

鏡の中のドナティアン・シャルル「そなたも見たはずだ 鏡に映る
無数の世界を その世界のうち どのそなたと入れ替わったか
特定するのは容易ではない…無限の時が必要だろう

(りぼんマスコットコミックス・P.41の1コマ目)

 なるほど。どこかの世界から飛ばされたのは間違いないけど、どの
世界から飛んできたのか分からないのか。鏡に映っている自分の姿は
すべて同じだから、見た目で区別するのは不可能ですよね。

 ただ一つ確実に言えることはどの世界に飛ばされたとしても居場所が
なくなるということだけはないということ。どの世界にも必ず「アドリエンヌ」は
存在しているのですから。飛ばされた先のドナティアン・シャルルが優しい人
ばかりとは限りませんが、もしどうにもならないほど困った奴だったら
さっさと鏡の部屋から脱出すればよし。

 元々のドナティアン・シャルルと微妙に性格が違う人とかに当たったら
やっかいだな(笑) 本物かどうか識別するのは難しいし。

鏡の中のドナティアン・シャルル「運命を受け入れることは
できぬか?
」(りぼんマスコットコミックス・P.42の1コマ目)

 鏡の中のドナティアン・シャルルは元々自分のそばにいたアドリエンヌ
と再会したくないのか? 性格がかなり違うようですが。もしかしたら元気な
性格の子のほうが好みだったとか? だとすると今回の入れ替わり事件は
渡りに船ということになるな。

○ドナティアン・シャルルも元々いたアドリエンヌに逢いたい

※仕方がないと入れ替わったアドリエンヌが言ったことに関連して
ドナティアン・シャルル「あの女はつまらぬ アドリエンヌなら口が
裂けても言わぬセリフだ
」(りぼんマスコットコミックス・P.43の4コマ目)

 ドナティアン・シャルルは「子作り目当て」のためだけにアドリエンヌ
とくっついていたということではなく、なんだかんだ言ってもアドリエンヌの
ことを愛していたんだな。ぶっきらぼうに見える態度は彼なりの愛情表現
だったのかも。お互い不器用な方法でしか表現できないんだな(w

ドナティアン・シャルル「わたしは不愉快なのだ 絶対に見つけ
出して二度とこんな真似をしでかさなぬよう 厳しく説教してくれる

(りぼんマスコットコミックス・P.45の1-2コマ目)

  素直じゃないなぁ~ 正確に言うとこの状況はツンデレではないけど、ちょっと
ツンデレ風味だな。でもアドリエンヌはこういう人が好きなんですよね。
「心配だー 助けに行かなきゃ」とか言うような男の人は好きになれないの
でしょう。


○ドナティアン・シャルルへの愛を再認識したアドリエンヌ

アドリエンヌ「彼はわたしの恋した王子じゃないもの!
(りぼんマスコットコミックス・P.42の1コマ目)

 見た目が同じでも、声が同じでも結局別人であることになんら
変わりはないですからね。離れてみて初めて本当に好きだったという
ことが分かったのですが、人の心なんてこんなものでしょうね。
そばにいたらありがたみが分からないでしょうけど、一度好きな人と
離れてみたらじっくり相手のことに考える時間もできますし。


○ドナティアン・シャルル、アドリエンヌを助けに

アドリエンヌ「っ…助けに来なさい ドナティアン・シャルルの
馬鹿ーっ!
」(りぼんマスコットコミックス・P.51の1コマ目)
ドナティアン・シャルル「-私を馬鹿だと…?
(りぼんマスコットコミックス・P.51の4コマ目)

 命がけで助けにきたドナティアン・シャルル、実にタイミング良く現れたな。
鏡の中のドナティアン・シャルルがアドリエンヌを自分のところに置いて
おきたいから、水盤を凍らせたのですが、皮肉なことにそのおかげで
アドリエンヌは助かったのか。氷が世界の移動に必要な鏡になったとはな…

※元の世界に戻った後に
ゲルガラン「ああは言っても王子は一目で"別世界のアドリエンヌ"を
見抜いたのだ
」(りぼんマスコットコミックス・P.60の2コマ目)

 まぁでもあれだけ態度が違えば普通おかしいと思うよな(w
たぶん余程鈍感な人でない限り変だと思うでしょう。異世界から来た
とまで思う人は少ないでしょうが、少なくとも変だとは思うはず。


ゲルガラン「あなたでよくない理由がない 命を懸けてまで
あなたを探しだしたのだからー…

(りぼんマスコットコミックス・P.60の2コマ目)

 ここで初めてドナティアン・シャルルに自分は愛されていたという
ことが分かったアドリエンヌ、今回の騒動は無駄ではありませんでしたね。
今まで「子作り」の道具としてしか見られていないのではないかという
気持ちがあったでしょうし。

ドナティァン・シャルル「従順で大人しいばかりのそなたなど
面白くもなんともにいからな

(りぼんマスコットコミックス・P.61の3コマ目)

 必死に助け出した後になってもまだ素直じゃないな(w
心の中の声をぜひ聞いてみたい。「よかったー 本当によかったー」
とか言ってたらイメージが変わっちゃうな。

アドリエンヌ「だってあなたがいい気になってますます横暴になったら
困るもの
」(りぼんマスコットコミックス・P.63の1コマ目)

 アドリエンヌはこういう性格が好きだということを秘密にしておくのか。
たしかにこれ以上横暴になったらさすがに困るしな。

 今回の件でお互い相手が絶対必要でかげがえのない存在であることが
分かったから、今回の件は無駄ではなかったでしょうね。もしアドリエンヌが
鏡の中の世界に飛ばされることがなかったら、なんとなくぎくしゃくした関係が
ずっと続いてしまったでしょうし。

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2010年11月30日 (火)

【ブランデージの魔法の城】〔香純裕子さん、橘香いくのさん〕りぼんマスコットコミックス「魔王子さまと鏡の部屋の秘密」感想 その3

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【ブランデージの魔法の城】〔香純裕子さん、橘香いくのさん〕りぼんマスコットコミックス「魔王子さまと鏡の部屋の秘密」感想 その2
↑のつづき

○理想の相手と出会えたはずの二人だけど…

 アドリエンヌが鏡の先の世界に存在していたもう一人のアドリエンヌと
入れ替わってしまったので、アドリエンヌとドナティアン・シャルルは
それぞれ「別人」と接しなくてはならなくなりました。鏡の中の世界だからか
どうかは分かりませんが、それぞれの世界にいる二人は性格が全く
違っていました。

 鏡の中の世界に入ってしまったアドリエンヌはそこで、ドナティアン・シャルル
と出会ったのですが、身体のことを気遣ったり、やさしい言葉をかけてくれたり
一緒に食事をしてくれたりしてくれているようです。

 アドリエンヌはドナティアン・シャルルのことは好きだけど、冷たい態度を
とるのが許せないから逃げ出そうとしたのですから、性格が良くなったので
あれば本来は歓迎してもおかしくないはずなのですが…

アドリエンヌ「…たしかに一緒に食事をして いつもわたしを
気にかけてくれる 理想そのものの王子だけどー…」

(りぼんマスコットコミックス・P.34の4コマ目)

 研究の関係で食事すら一緒に摂れない状態が続いていましたからね。
なんのために一緒に暮らしているのか分からなかったです。自由が
なく、家族への手紙すら破られてしまった(後にこっそり修復され発送されていた)
のですから、アドリエンヌが逃げ出そうとしたのも当然でしょう。

アドリエンヌ「…なぜかしら… うれしくないのは…」
(りぼんマスコットコミックス・P.34の4コマ目)

 何しろあまりにも急にドナティアン・シャルルの性格が変わったから
(この時点では異世界に来ていることを知らない)頭がついていけないって
いうこともあるのでしょうが、冷たい態度をとっていたドナティアン・シャルル
と会うことができなくなり、自分がドナティアン・シャルルのことを心の底では
どう考えていたのか、考え直すよいきっかけが与えられたようです。

アドリエンヌ「だって今の彼は知らない人みたいなんだもの わたし
以前のドナティアン・シャルルに逢いたいの

(りぼんマスコットコミックス・P.35の4コマ目)

 そうか…アドリエンヌはツンツンしてちょっと冷たいドナティアン・シャルルの
ことが好きだったのか。こういう事態になって初めて自分の本当の気持ちに
気づいたようですが、よくよく考えてみればドナティアン・シャルルは
アドリエンヌのことを連れ去った時点から一貫してこの性格のままなの
ですから、アドリエンヌが好きになったのは間違いなくこの性格のほうの
ドナティアン・シャルルですよね。

 人間は理屈では割り切れない動物なので、冷たい態度ばかりが目立つ
ような状態だったら、嫌だと思い反発するのは当然でしょう。逃げ出したい
とも思うはずです。でもそれでは永遠に会えない生活を望むのかというと
それも嫌。では性格が変わればいいのかというと性格が変わるのも嫌。

 人間って常に無いものを欲しがるものなのですwwwwwwww

 なんでも言うことを聞いてくれるような異性をアドリエンヌは求めて
などいないのでしょう。口げんかをしたり、逃げたしたところを
捕まえたりするなど、他人から見れば仲が良いようには
とても見えないようなことであったとしても、二人にしてみれば
それが愛情表現であり、心を通い合わせる手段だったのでしょう。

お互い従順になってしまったら意思疎通手段が無くなったも同然だから
もう心が通うこともなくなってしまうと…


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2010年11月25日 (木)

【ブランデージの魔法の城】〔香純裕子さん、橘香いくのさん〕りぼんマスコットコミックス「魔王子さまと鏡の部屋の秘密」感想 その2

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【ブランデージの魔法の城】〔香純裕子さん、橘香いくのさん〕りぼんマスコットコミックス「魔王子さまと鏡の部屋の秘密」感想 その1
↑のつづき

○アドリエンヌ、鏡の中の世界へ飛ばされる

アドリエンヌ「もういやっ! 王子のいないところへ飛んで
いけたらいいのに!!
」(りぼんマスコットコミックス・P.20の1コマ目)

 自分を信じてもらえないことほどストレスがたまることはないからな。
もう破れかぶれになってどうにでもなれって思いたくなるのも分かります。
ただドナティアン・シャルルのことだからどこかに飛んでいったとしても
追ってくるだろうから結局王子の魔の手から逃げられることはないですね。

 アドリエンヌはドナティアン・シャルルのことが好きなのですから
本来ならずっと一緒にいたいはずなのですが、一緒に食事をすることも
ままならない状態で、研究にばかり没頭されると正直何のために一緒に
暮らしているのか分からないでしょう。

※自分の体が突然浮き上がった原因を作った「影」に対して
アドリエンヌ「影! あなたたちの仕業ね! もうっ 言ったことを
真面目に実行しなくていいのよ!!

(りぼんマスコットコミックス・P.21の1コマ目)

 おたまじしゃくしみたいな謎の影がアドリエンヌを持ち上げていたのか。
なんだかかわいらしいな。これの正体って何なのだろう???
でもこんな奴らに四六時中会話を聞かれていたらうっかり冗談も言えないな。
何をされるか分からないし。

 で、今度は真面目に実行して欲しい時に真面目に実行してくれなくなる
んですねわかります。

アドリエンヌ「早く 降ろしてー…
(りぼんマスコットコミックス・P.21の2コマ目)

 そんなことを言ったららめーーーっ!!! …と思ったけど建物の上のほうの階に
放り込んでくれてよかった。降ろしてとは言ったけど手を離してとは
言わなかった
から助かったのかもな。

アドリエンヌ「死ぬかと思ったわ…
(りぼんマスコットコミックス・P.21の3コマ目)

 今後も発言には気をつけないとヤバそうですね。奴ら冗談が通じなさそう
だし。今思ったけどドナティアン・シャルルが仕掛けたわなを突破する際に
手伝ってもらうことはできないのか???
 

○アドリエンヌ、鏡の部屋に到着

アドリエンヌ「壁も床も天井もみんな鏡でできてるのね
(りぼんマスコットコミックス・P.22の2コマ目)

 落ち着かないだろう、こんな部屋wwwwww お出かけ前
の身だしなみチェックの時には使えそうですけど。そもそもなんで
こんな部屋を作ったのかは謎ですが、王子の性格を考えると意味なく何かを
作ることはないと思うのでたぶん研究目的でしょうね。

※鏡に映ったたくさんの自分の姿を見ながら
アドリエンヌ「-ねぇ…あなたたちの世界にもドナティアン・シャルル
は いるんでしょう? -少しはやさしくしてくれる?

(りぼんマスコットコミックス・P.23の4-5コマ目)

 この時アドリエンヌはまさか本当に鏡の中に映っているものがそれぞれ
独立した世界で、それぞれアドリエンヌとドナティアン・シャルルが存在
しているとは思わなかっただろうな。

※自分を全く信用していないように見えるドナティアン・シャルルについて
アドリエンヌ「…だったらどうしてわたしを近くに置いてるのよ…
少しも…気にかけないくせに…」

(りぼんマスコットコミックス・P.24の2コマ目)

 好きな人のそばにいるのに無視され続ける生活をしてるのですから
本当につらいですよね。こんな生活が続くんだったらとっととお城を
追い出してくれたほうがいいでしょう。少なくとも好きな人の顔を
見るたびに自分を気にかけてくれないという悲しい気分を思い出す
ことはないですし。

 この時アドリエンヌは鏡に手を当てたのですが、そうしたらなんと
鏡の世界の中に入ってしまいました。

○鏡の中の「アドリエンヌ」と入れ替わってしまったアドリエンヌ

 鏡の中に入ってしまったアドリエンヌですが、その際に鏡の中に
映っていたアドリエンヌと入れ替わってしまったのか。当初は全く
気づいていなかったようですが、そりゃ鏡の中の世界はもともと居た
世界と同じなのですから、すぐに気づくほうがかしいでしょう。

 鏡の中の世界ですが、中にある物とか文字が左右逆ということは
ないようですね。ただ中の人の性格は全く正反対…

※別の世界から入れ替わってやってきた「アドリエンヌ」に対して
ドナティアン・シャルル「そなたアドリエンヌではないな
(りぼんマスコットコミックス・P.33の3コマ目)

 まぁついさっきまで激しい口論をした相手が妙に弱々しい
口調で話してくるのですから、おかしいと思わないほうがおかしい
です。これがお調子者の王子だったら「やったーっ やっとオレの愛が
通じたーっ!!!」とか言って無邪気によろこんでしまいそうですが、家族に
手紙を出すことすら警戒するドナティアン・シャルルがこんなしゃべり方
をするアドリエンヌを見て何も感じないわけないです。

※鏡の中の世界のドナティアン・シャルルについて
アドリエンヌ「…道理でおかしいと思った ドナティアン・シャルルが
あんなにやさしいはずないもの

(りぼんマスコットコミックス・P.39の1コマ目)

 二人とも分かりやすい性格でよかったなwww もし二人が
これといった特徴のない性格だったら、すぐには気づかなかった
かもしれない。普段やさしくないドナティアン・シャルルがアドリエンヌを
気遣うような発言とかあり得ないですし、元気がウリのアドリエンヌが
体が弱いというのもおかしいでしょう。

 …もっとも本当に好きな人であれば他の人には気づかないような
ささいな行動の変化に気づくかも。ちょっとした言葉遣いの違いで
おかしいと思うこともあるだろうし。

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2010年11月18日 (木)

【ブランデージの魔法の城】〔香純裕子さん、橘香いくのさん〕りぼんマスコットコミックス「魔王子さまと鏡の部屋の秘密」感想 その1

 2009年に発売された「りぼんファンタジー増刊号」に掲載された
「ブランテージの魔法の城」、それから約1年経った今週、コバルトに
掲載された分も含めてりぼんマスコットコミックスにまとめられて発売
されました。

 コミックスを早速(さっそく)手に取ってみたのですが、そこに書かれていた
文が「子作り目当ての婚約生活」wwwwwww これに釣られてとりあえず
買った人っているのかな??? まぁ実際アドリエンヌは子供を作るために
連れ去られたのですが。


(お話の基本的な情報)

<登場キャラクター>
アドリエンヌ…6人兄妹の長女。頑固で真面目な子だが、ある日
ドナティアン・シャルルに魔法で連れ去られてしまった。しかしそんな
ドナティアン・シャルルのことを好きになってしまった

ドナティアン・シャルル…ブランデージを追放された元王子。魔法の水盤に
自分の魔術を継承させる跡継ぎを産むのにもっとも適した人物と
してアドリエンヌの姿が映ったことから魔法の力を使いアドリエンヌを
自分の城に連れ去った。アドリエンヌと結婚するらしい

ゲルガラン…王子の使い魔

<主なアイテム>
魔法の水盤…あらゆる問いに答えてくれる。アドリエンヌが
ドナティアン・シャルルの結婚相手としてふさわしいとしたのも
このアイテム

○家族への手紙を破かれたことからけんか

アドリエンヌ「食事の約束もすっぽかして魔術の研究にかかりきりな
くせに 私を外へは出させてくれない…

(りぼんマスコットコミックス・P.12の1コマ目)

 ここだけみたら完全に監禁されているようなものだな。
とても恋人同士のラブラブな雰囲気の生活がイメージできない。
ドナティアン・シャルルは自分の魔術を継承する子供を産んでもらい
たいだけという理由でアドリエンヌを連れ去ったとされているのですが、
態度を見る限りではそれは本当なのではないかと思えてきます。

 目的を達成するのであれば子供さえ産んでくれてその世話だけ
やってくれればいいのですから。

 研究にかかりきりっていうのはただ単に没頭(ぼっとう)しているだけと
考えられなくもないですが、外に出られないっていうのはきついよね。
どんなに好きな人と一緒に暮らしているのだとしてもずっとひとつの場所から
出られないなんて…

 一緒に仲良くできるわけでもなく、外に出られることもない、
そんな生活がずっと続くなんて想像しただけで嫌になりますね。

アドリエンヌ「家族が恋しくなってせめて手紙を届けてくれるように
頼んだの そしたらー…
」(りぼんマスコットコミックス・P.12の1コマ目)

※アドリエンヌが書いた手紙を破いて
ドナティアン・シャルル「家の者に手伝わせて城から出て行くつもりか?
そんなことは許さぬ

(りぼんマスコットコミックス・P.12の2-3コマ目)

 このやり取りから分かることは基本的にドナティアン・シャルルは
アドリエンヌが自分のことが好きだとは思っていないということ。
無理やり城に連れ去るようなことをする自分をアドリエンヌが好きに
なるはずはないと。だから、いつ逃げ出すか分からないから拘束を
続ける以外にないと思っているのでしょう。

 ただ目の前で手紙を破かれたアドリエンヌはとてもじゃないけど
納得できないよな。手紙を破かれるということはもう家族と連絡すら
取り合ってはいけないということですから。この調子だと直接会うなんて
論外でしょうし。いくら好きな人と一緒にいられるのだとしても家族と
永遠にお別れなんてとてもじゃないけど飲めない話でしょう。

アドリエンヌ「わたしがショックだったのは手紙を破かれたことじゃない
わたしを信じてもらえなかったこと わたしがあなたを裏切ると
思っているの?
」(りぼんマスコットコミックス・P.24の1コマ目)

 好きな人に自分が好きだという気持ちを信じてもらえず、力ずくで
縛られる生活を強いられているのですから、これほどつらいことは
ないのかも。ある意味好きだと告白してフラれるよりきついかもな。

アドリエンヌ「あなたのことをどれだけ好きでもその心すら
疑うのー…?
」(りぼんマスコットコミックス・P.24の2コマ目)

 そもそもアドリエンヌが自分のことをどう思っているかということに
ドナティアン・シャルルが興味を持っているかどうかも不明。力ずくで
連れてくるような奴だからそんなことを知る必要はないのかもしれません。

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