【ドリーム メディシン】〔椎名あゆみさん〕(りぼんマスコットコミックス)第1話の感想 その5
【「ドリームメディシン」の感想】←今までのまとめはこちら
【ドリーム メディシン】〔椎名あゆみさん〕(りぼんマスコットコミックス)第1話の感想 その4
↑のつづき
○逆ギレする隆介
※野村の存在を忘れた世界で再び野村を好きになった件について
隆介「こっぴどく振られた 同じ人に同じように恋をして」
(りぼんマスコットコミックス・P.34の3コマ目)
でも一旦関係も記憶もリセットして願いが叶った状態の世界に入ったのに
また野村のことを好きになり、野村も隆介のことが好きになったのですから
本当に二人はお互いのことが好きなんだな。ただ単にその場の勢いで
遊んでしまったとかいうのではなかったのでしょう。
また傷ついてしまったので隆介はつらいとは思いますが、少なくとも
野村への愛は本物だということはこれで分かりました。
隆介「また同じようにこっぴどく振られようとしているボクは
キミたちにとってさぞや滑稽(こっけい)おもしろかったこと
でしょうねぇ」(りぼんマスコットコミックス・P.34の3-4コマ目)
すっかりすねちゃったな…まだ夢の世界では振られてはいないのだから
ここで頑張ろうと思っても良さそうなものですが、この後明らかになる事情を
考えると結局振られてしまうんだよな。
※まゆらに対して
隆介「だいたい あの夢の世界おかしいだろ 忘れたいって
願ったんだから 存在消くらいしとかないと」
(りぼんマスコットコミックス・P.34の5コマ目)
言われてみればそうだなwwwwwww 存在を忘れたいっていうのが
願いなんだから、ちゃんと野村がいない状態の学校生活をにしてあげないと
結局思い出しちゃうじゃん。不思議な力を使うんだからそのくらいできる
だろうに。
もっともまゆらにしてみれば、そこまで徹底的に野村のことを
忘れたいのであれば「野村がいない学校に通いたい」と
願ってくればよかったのにと言いたいところでしょうが。
隆介が夢の世界でもう一度野村に恋をするっていうのは計算外
だったのか? それとも何か別の考えがあったのか?
隆介「あんな状況じゃ 余計気になって …また…好きに
なっちゃうだろ…」(りぼんマスコットコミックス・P.35の1コマ目)
もうこれで野村への想いが強くなったから、最初につきあっていた時より
さらに愛が深くなっただろうから、これから先本当につらいことになりそう。
いっそのこと不思議な薬なんか飲まないほうがよかったとか思うように
なるかもしれないな。
隆介「もし 両方の扉拒否したらどうなんの?」
まゆら「この空間から出られなくなるわ それでいいというのなら
お好きなように」(りぼんマスコットコミックス・P.35の3コマ目)
もともと薬を飲む前は自暴自棄になって街を歩いているところを何物かに
殴られたりしたのですが、自暴自棄になってる場所が変わるだけなのかも。
…いや、むしろ野村が存在していないこの謎の空間のほうが
隆介にとっては心がやすらぐという可能性があるかも。正直どちらの
世界を選んだとしても野村ともうつきあえないという現実と向き合って
生きていかなくてはいけないのですから。
○真実と向かい合う隆介
隆介「ひとつだけ知りたい 『幸せ』だって言ったんだ現実でも
夢の世界でも その言葉がホントだったのか嘘だった
のか……」(りぼんマスコットコミックス・P.37の1コマ目)
あの幸せそうな野村の表情を見るととても嘘をついて適当に隆介の
話に合わせていただけとは思えないんだよな。少なくとも甘い雰囲気だった
頃は青木の隆介に対する愛は本物だったはずです。
つまり青木に突然何かが起こったと考えるのが自然でしょう。
隆介「それがわかれば ケジメつけられる気がする」
(りぼんマスコットコミックス・P.37の2コマ目)
青木への想いを抱えたまま、これから先ずっと生き続けても隆介にとって
良いことなんて何もないでしょう。ここまでつらい思いをしたのであれば
真実を知ったほうがいいでしょうね。
まゆら「現実の扉をもう一度くぐってごらんなさい 彼女に会って
自分の目で確かめてきなさい」
(りぼんマスコットコミックス・P.37の3コマ目)
ここであれこれ考えたところで状況が変わるわけでもないですしね。
現実の世界に行ったほうがいいよ。一人であれこれ考えている時って
ロクなこと考えないから、つらいだけです。
一度現実世界に戻った隆介は自分が入院している病室の前で
祈りをささげている青木の姿を目撃します。青木の指にはかつて
隆介が買ってあげたおもちゃの指輪が…って現実の世界でも
あの指輪買ってあげていたのか。本当に夢の世界で繰り広げられた
甘いひとときは現実世界と同じだったんだな。
○現実の扉を選ぶことにした隆介
隆介「現実にもどるよ」(りぼんマスコットコミックス・P.42の3コマ目)
うん、それがいいと思う。だってどちらの世界にいたとしても野村との
恋で悩むのであれば、本物の野村が存在している世界にいたほうが
ずっといいですし。
隆介「俺が死んだらあいつ……罪の意識を感じながら生きて
いくことになるかもしれない そんな思いは 絶対させたくない」
(りぼんマスコットコミックス・P.43の1コマ目)
隆介が夢の扉を選んだら現実世界の隆介は死んでしまうからな。
一方的に別れ話を切り出されたのに、好きという気持ちは全く変わる
ことはないのか。復讐(ふくしゅう)してやるとかいう気持ちは全くないの
でしょう。
本当に好きな人だからこそ、相手につらい思いはさせたくないのですね。
ちなみにこの世界の住人のまゆらには大切な人はいないのか?と
思った隆介はそのことについて聞いてみたのですが…
まゆら「子供の頃から一緒で 口が悪くてちっとも優しくなんか
ない奴 だけど 私を1人にしないと約束してくれた 一生
私の側にいるって…」(りぼんマスコットコミックス・P.45の3-4コマ目)
まゆらにもごく普通の女の子の時期があったのか。最初からこの世界の
住民だったという訳ではないようです。今は死神の国にいるのか…
○隆介、現実の世界で野村と再会
※野村に対して
隆介「妹さんが訪ねてきてくれた…俺が追いかけてこないように
わざと傷つける嘘をついたことも 病気のことも …全部きいた…」
(りぼんマスコットコミックス・P.48の2-3コマ目)
野村が入院している病室にお見舞いにいった隆介。なるほど
病気になってしまったか隆介と交際を続けることができなくなったのか。
嘘をついたのは、隆介の年齢がまだ若いからっていうのも大きいだろうな。
隆介は大学で勉強をしていかなればいけない年齢なのに、もし自分の
病気のことを知ったら勉強に影響が出てしまのうのではないかとか
いろいろ考えたんだろうな。
悲しい嘘をつくほど相手のことを想っていたなんて、本当に野村は
隆介のことが大好きだったんだな。別れた後にどれほど精神的に
つらかったんだろう…病気の心配と隆介と別れた悲しみが同時に
襲ってくるのですから。
妹がわざわざ隆介のところまで行ったということは、野村が
隆介のことをずっと愛し続けているというのを感じ取ったから
あわせてあげたいと思ったのかも。野村の性格からして、隆介に
会いたいと言って周りの人を困らせたとは思えませんし。
…ただこうやって野村が逢いたいであろう人に連絡をとってあげる
ということは野村にとって厳しい結果が迫っているということが家族には
知らされているということなのかもしれませんが。
隆介「もう 教師と生徒じゃないんだよ ずっ側にいる 最期まで
ずっと……」(りぼんマスコットコミックス・P.49の1-3コマ目)
隆介はここで野村の側にいなかったら一生後悔するだろうから
これでいいと思う。もしこの行動のためにちょっと人生を遠回りする
ことになったとしても悔いなんて全く残らないでしょう。
まゆら「彼女の病巣は体中に巣くっていてもう助からない
自分の死期を知った彼女は 彼に嘘をついて 別れを告げた」
(りぼんマスコットコミックス・P.51の1コマ目)
隆介の年齢を考えて、あたらしい恋を見つけて欲しいと思ったり
したのかもな…フラれればいずれ他の人を好きになる機会も
生まれるでしょうし。
コンシー「酷だよ もう1個あげたら ドリームメディシン」
(りぼんマスコットコミックス・P.51の2コマ目)
今思ったんだけど…
二人が「野村の病気が治って結婚した世界」
に行くよう願って薬を飲むというのは
ダメなのか???
| 固定リンク